ぼうし とったら
帽子をとったらどうなるかな?仕掛けをめくって楽しい1冊です。3歳頃からのお子さんにピッタリ!帽子の中は大人も子どもも、想像以上でとてもワクワクします♩
☆3つのおすすめポイント
- 登場する人物たちは皆、帽子をかぶっています。みんな素敵な帽子を脱いで見せてくれますが・・・なんとも愉快な帽子の中!想像以上の展開が待っています。
- 自然と脱いだ後の絵を見ると、ストーリーが浮かんできます。一体何があったらこうなるの?この後はどう展開するのかな?素敵なストーリーを想像して、さらに楽しみましょう!
- 1人の登場人物に付き、見開き1ページ(プラスめくる仕掛け)で描かれています。それぞれのキャラクターに合わせた背景色。そして着ている服・帽子の組み合わせが複雑でオシャレで、登場人物を際立たせます。
☆際立った特徴
16.9cm×16.9cmの正方形の形をしています。登場する9人の人物は、みんな帽子をかぶっています。それぞれのピッタリの帽子をぬいでみると、あらビックリ!思わず、『想像していたのと違う!』と笑ってしまいます。
帽子が全てめくる仕掛けになっています。
単色の色もあれば、花の刺繡やマーブル模様・布生地などを様々な柄をプリントした紙を多数組み合わせて、重ねて、丁寧に作られています。さらに、その登場するキャラクターにピッタリの背景色になっているので、オシャレさや、帽子を取った前後のギャップの面白さを最大限に際立たせています。
参考文献:作者tupera tuperaさんインタビュー 絵本ナビ「唯一無二の存在感を放つツペラツペラさんの魅力に迫る!」
☆あらすじ
キャップをかぶった男の子。帽子を脱いだら・・・男の子の頭の上にカエルが1匹。「ケロケロ」と鳴いている。
ピンク色のエレガントな帽子をかぶった奥さん。帽子を脱いだら・・・逆立った髪がトゲトゲの山みたい。ハードロックなヘアスタイル!
丸いメガネの博士。深々かぶった黒いハットを脱いだら・・・ツルツルでピッカリな頭。何やら博士、ひらめいたみたい!
ニッコリ笑顔のコックさん。大きなコック帽を脱いだら・・・頭の上に大きなお皿。焼いたチキンが温かくていい香り!
ビシッとした表情のカウボーイ。カーボーイハットを脱いだら・・・ちょんまげスタイル。カウボーイじゃなくてお殿様だった!?
赤い髪の船乗りさん、汗をダラダラ流してるけど、どうしたのかな?帽子脱いだら・・・タコが登場!赤い髪の毛かと思ったらタコの足だったのね。
耳部分がちゃんと山になっている、ネコさん用の帽子をかぶったネコさんが帽子を脱いだら・・・耳の長いウサギさんだった。耳を折りたたんでいたのかな?
あごひげがボーボーぼワイルドな探検家。みどりの帽子を脱いだら・・・ドカーン!と頭が噴火!?黒い煙がモクモク、飛び散った破片がパラパラ!
麦わら帽子をかぶったニコニコ笑顔の女の子が、帽子を脱いだら・・・ぼさぼさ頭のてっぺんが鳥の巣になっていた。あらっ。親鳥が3匹のヒナにエサを持って来たよ。
☆書店員の感想
登場する人物たちは皆、帽子をかぶっています。みんな素敵な帽子を脱いで見せてくれますが・・・なんとも愉快な帽子の中!想像以上の展開が待っています。
最初に登場したのが、ツバのついた帽子をかぶっている男の子。丸く色づいたほっぺたや、服装から、小学生の低学年位の子に見えます。さあ、帽子を脱ぐと・・・なんと中から1匹のカエルが!?捕まえたカエルをわざと乗せていたのか、たまたま帽子を脱いだ瞬間にカエルが飛び乗ったのか。のんきに「ケロケロ」と鳴いています。
男の子はニッコリ笑顔。嫌じゃなっかのかな?
次に登場したのが、エレガントなピンクの帽子をかぶっている奥さんです。帽子の中もさぞかしエレガントなヘアスタイルなんだろうなと想像してしまいます。
しかし帽子を脱ぐと、まさかのパンクロックなヘアスタイルです!前髪も後ろ髪も全部逆立って、金髪のケガトゲトゲしています。
まさか!!と驚く展開は、まだまだ続きます。
自然と脱いだ後の絵を見ると、ストーリーが浮かんできます。一体何があったらこうなるの?この後はどう展開するのかな?素敵なストーリーを想像して、さらに楽しみましょう!
汗をダラダラ流している船乗りさん。どうしたのかな?暑いのかな?と想像してしまうのですが、帽子を脱ぐと、なんと頭に1匹のタコが乗っていました。にゅるにゅると動かしている手足が、船乗りさんの頭にくっついています。それは汗ダラダラなはずです・・・。
さあ、この後船乗りさんはどうなるのでしょう。無理やり引っ張っても吸盤がくっついて痛そうですし、自然と降りてくれるのを待つしかないのかもしれません。海にダイブしてタコをが逃げやすくするのかも?
こんな風に”その後の物語を想像すると、更に本書は面白くなります。
そして、ぜひその後を考えてみたいのが、探検家です。探検家の頭は、なんと大きな山になっていて、ドカーンと噴火してしまいますよ!
まさかの展開過ぎて、頭が山ってどういう事!?と驚いてしまったのですが、ドカーンと噴火した後のどうなるでしょう?溶岩が吹き出てくるのか、飛び散った岩石を集めて、噴火口に積めて閉めてしまうのか。何と言っても探検家の体は大丈夫なのか。
ぜひ想像を膨らませてみましょう!あなただけの素敵な物語が、きっと思い浮かぶと思いますよ☆
- 作品名:ぼうし とったら
- 著者名:tupera tupera
- 出版社:学研プラス