わたしのワンピース

わたしのワンピース表紙

オシャレが大好きなに子にピッタリ!自分もオシャレして、外へ出かけたくなる絵本です!

☆3つのおすすめポイント

  1. 空から落ちてきた白い布を使って、ワンピースを作るうさぎさん。「私に似合うかしら?」大好きな場所をお散歩します。
  2. うさぎさんが行く場所の風景と同じ模様に、次々にワンピースが変わっていきます。次はどんな柄のワンピースになるのかな?想像と期待で、貢をめくっていく楽しさがあります。
  3. 遊び疲れて眠ってしまったうさぎさんは、朝気がついたら星の模様のワンピースを着ていました。今日はどこへいくんだろう?あなたならどこへ行きたい?何の模様のワンピースが着たい?想像するだけで楽しさがあり、色んな想像を膨らませて、親子でお話しましょう!

☆あらすじ

うさぎさんがいます。

上から白い布がふわふわって落ちてきました。

ミシン カタカタ うさぎさんは、「私のワンピース作ろうっと」と白いワンピースを作りました。

出来上がった真っ白いワンピースを着て思います。

「私に似合うかしら」

うさぎさんが、お花畑をお散歩していると、

あれっ、ワンピースが花模様になりました。

ラララン ロロロン。 お散歩を続けていると、雨が降ってきて、

今度はワンピースが水玉模様になりました。私に似合うかな?

ラララン ロロロン。 うさぎさんはそれからも、色んな場所をお散歩します。

草の実がいっぱい生えた場所へ行くと、ワンピースが草の実模様に。

草の実を食べに来た鳥さんに囲まれると、ワンピースはことりの模様に。

ことり模様のワンピースに連れられて、虹の橋まで近づくと、ワンピースは虹色に。

そのままフワリと飛んだまま、夕方までお散歩しているとワンピースは夕焼け模様に。

うさぎさん、少し眠くなっちゃって・・・。うさぎさんは夢の中。

ワンピースは星の模様に。

朝になり、目が覚めたうさぎさん。野原でゴロンと眠ってしまったみたい。

「おひさまおはよう!あらっ、ワンピースが星の模様になっている。」

ラララン ロロロン。私の素敵なワンピース。

ラララン ロロロン ランロロロン。

☆際立った特徴

1969年の刊行当初から幼い子たちに大人気。半世紀たった今なお子ども達に愛され続ける物語です。

うさぎさんが空から落ちてきた真っ白な布でワンピースを作ったら、次々に模様が変わっていきます。これは魔法?神様からの贈り物?

オシャレをして出かけたうさぎさんのウキウキした気持ちと、どんどん模様が変わっていく不思議な気持ち、うさぎさんの楽しく嬉しくHAPPYな気持ちが、伝わってきます。

「ラララン ロロロン」次はどこへ行くのかな?あなたならワンピースを着てどこへ行ってみたい?親子で色んなお話を楽しむことが出来ますね!

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☆書店員の感想

空から落ちてきた白い布を使って、ワンピースを作るうさぎさん。「私に似合うかしら?」大好きな場所をお散歩します。

最初うさぎさんが登場した時は、洋服を着ていませんでした。そこに、空からふわふわっと白い布が落ちてきます。なんだか運命的な出会いです。その白い布で自分の着るワンピースを作ることにしたのです。

ミシン カタカタ ミシン カタカタ・・・

丁寧に作ったワンピースを着てみた、うさぎさん。ラララン ロロロンと口ずさみながら、「私に似合うかしら」と呟きます。

この場面は、新しい洋服を着て嬉しい気持ちや、どこかに出かけたくなるような心が弾む気分、それでいて、私に似合うのかな?と、ちょっぴり不安な気持ちが混ざっているように思いました。

不安はちょっぴりあるものの、お散歩へ出かけたうさぎさん。素敵なワンピースを着ると、なんだかいつもの自分とは違う、特別な自分になれたようで、どこかへ行きたくなったのかもしれませんね。

うさぎさんが行く場所の風景と同じ模様に、次々にワンピースが変わっていきます。次はどんな柄のワンピースになるのかな?想像と期待で貢をめくっていく楽しさがあります。

雨が降ってきたらワンピースは水玉模様に、小麦畑のような、草の実のがいっぱい生えている所へ行けば、ワンピースも草の実模様に変わっていきます。なんて素敵なワンピースなのでしょうか。

そこへ小鳥達が草の実を食べようとうさぎさんの元へ集まります。するとワンピースは小鳥の模様へと変わります。鳥は空を飛べますよね。

なんとワンピースの中の小鳥たちが、うさぎさんを持ち上げて、空にかかる虹まで連れて行ってくれました。するとワンピースは虹色に変わります。

そして、ワンピースの模様だった小鳥たちはワンピースの中から出て飛んでいきました。

・・・???

草の実を食べに来た小鳥たちが、ワンピースに閉じ込められていたのかな?たまたま通りかかっただけかな?なんだか不思議に思えるシーンでした。

さあ、次は夕焼け模様にワンピースが変わりました。小鳥たちはもうワンピースの模様にははいっていませんが、うさぎさんはふわふわっと浮いて空を漂っています。

このワンピースはもしかして魔法がかかっているのかな?

そんな想像までしてしまう展開です。

遊び疲れて眠ってしまったうさぎさんは、朝気がついたら星の模様のワンピースを着ていました。今日はどこへいくんだろう?あなたならどこへ行きたい?何の模様のワンピースが着たい?想像するだけで楽しさがあり、きっと親子でお話が弾みます。

空がだんだん夕方になり、そして夜になる頃。うさぎさんは眠くなってしまいました。空に浮かびながらスヤスヤ・・・と眠ります。すると星空の中で眠るうさぎさんのワンピースは星の模様となるのでした。そして・・・夜空の中に流れ星が、キララ―と流れます。

朝になりました。目が覚めたうさぎさんは、空を漂っているのではなく、野原に降りてきていました。もしかしたら、流れ星がうさぎさんを野原まで連れてきてくれたのかもしれませんね。そして、元気に目覚めたうさぎさんは、また歩き出すのです。

ラララン ロロロン・・・・♪

何て素敵なラストシーンでしょうか。どこへ行くのかわかりませんが、うさぎさんの後姿からはウキウキとした気持ちが伝わってきます。きっと今日も素敵なワンピースを着てお散歩を楽しむことでしょう。

うさぎさんは、今日はどこへ行くのかな?君ならどこへ行きたい?どんな模様のワンピースになったら嬉しい?そんな会話をぜひお子さんと楽しんでいただきたいと思います。

そして、素敵なワンピースを着て、親子でお散歩へ出かけしましょ♪

わたしのワンピース裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。