プリンちゃん

プリンちゃん 表紙

甘いもの好き、オシャレ好きな子にピッタリ!可愛いプリンアラモードに変身します。

☆3つのおすすめポイント

  1. プリンちゃんが今日はどんなオシャレをしようかなー?と沢山の選択肢から選んでいきました。そして着飾ったプリンちゃんは、なんとプリンアラモードになったのです!
  2. せっかく可愛くなったから、可愛い衣装でお出かけだー!と家から出ましたが、目の前のちょうちょに誘われて追いかけっこを始めました。
  3. プリンアラモードだったけど、プリンの姿に戻ったプリンちゃん。それでもニコニコご機嫌です!このストーリーが歌になって本書内で紹介されています。

☆あらすじ

プリンちゃんが今日はどんなオシャレをしようかなー?と選んでいきます。ドレスや髪飾り、器にトッピングの飾り。ぜーんぶ揃ったら、プリンアラモードの出来上がり!

さあ、プリンアラモードひめ、お出かけに出発!

ひらひらと、ちょうちょが麦畑へ入っていったよ。まてまてまてーと追いかけっこ。

がさごそごそ・・・。小さな池があったので、器を船にしてちゃっぷんと渡ったら、カエルがぴょーんと飛んできた。プリンちゃんも一緒にぴょーんと器からジャンプで飛び出したら、あれ、プリンアラモードひめからプリンちゃんに、元通り♬

☆際立った特徴

お菓子の国のプリンちゃん。可愛いアクセサリーが沢山登場して、選んでいきます。オシャレに着飾ったらなんとプリンアラモードになっちゃいます!作者なかがわちひろさんが長年温めていたストーリーだそうです。たかおゆうこさんの可愛くてホワッと優しさがにじみ出ているような雰囲気の絵が、さらに甘くてキュートでご機嫌なプリンちゃんを表現しています。

プリンちゃんの歌付きで、さらに楽しく可愛くストーリーを楽しむことができます!

出版社の理論社でもっとプリンちゃんを楽しめるように、【プリンちゃんのへや】というページがありました。4種のプリンちゃんの遊びを紹介しています。着せ替えお歌ダンスプリンちゃんのキッチンがあります。それぞれとっても楽しかったですよ!!歌に関しては、伴奏も出来るように伴奏用にも楽譜がついていました。ぜひ、見てみてください!

☆書店員の感想

プリンちゃんが今日はどんなオシャレをしようかなー?と沢山の選択肢から選んでいきました。そして着飾ったプリンちゃんは、なんとプリンアラモードになったのです!

表紙をめくるとすぐに、マーブルチョコレートとビスケットが飾ってある可愛いらしいチョコレートの扉が開きました。マーブルチョコレートの子ども達が手を振って招いています。

扉の中では、プリンちゃんが「今日はどれを着ようかな?」とオシャレを楽しんでいます。

「ドレスはどれにしようかな。」「かみのけはどうしよう。」「かみ飾りはどれがいい?」なんだか読者に一緒に選ぼうよ!と言っているようです。

一つ一つがキレイに飾られている中から選んでいくので、プリンちゃんも呼んでいる私もお姫様になったかのように感じます。白いクリームのドレス?チョコレートのミニスカート?フワッと薄いベールのようなドレス?かみはピンクのクリームも、モンブランクリームも可愛いかな?髪飾りはサクランボもリボンも可愛いね。

自分ならどれがいいかなー?とプリンちゃんと選んで楽しむことが出来ると思います。

お子さんにも聞いてみてあげると、きっと可愛いチョイスを聞かせてくれるのではないでしょうか♬

せっかく可愛くなったから、可愛い衣装でお出かけだー!と家から出ましたが、目の前のちょうちょに誘われて追いかけっこを始めました。

あれあれ?せっかく服もかみもゴージャスに着飾ったのに麦畑に入って大丈夫かな?と心配してしまいます。でも、そんなことはお構いなしで背の高い麦畑に入っていっちゃいました。サクランボがポロン。ウエハースが畑にポロン。いちごもメロンも落としながら、畑を抜けて、目の前のお池も器に乗ったままボートを漕ぐようにポッキーをオールにして進み、陸に上がる時はカエルと一緒にぴよーんと飛んで上陸しました。器の中にクリームのドレスやかみのけやかみ飾りを残したまま。

なんだかプリンちゃんが小さな子どもに見えてきました。子どもって家でカッコいい服や可愛い服を着ても、外に出てしまえばオシャレしていたことは忘れて好きなことをしてしまいますよね。親は青ざめてしまう・・・ということも。なんだかプリンちゃんが、おてんばで可愛い女の子に見えてきました。

プリンアラモードひめだったけど、プリンの姿に戻ったプリンちゃん。それでもニコニコご機嫌です!このストーリーが歌になって本書内で紹介されています。

プリンアラモード”ひめ”だったプリンちゃんでしたが、飾りが無くなって普段のプリンちゃんに戻りました。でもぜーんぜん気にしていません。とっても元気でご機嫌です。

だってプリンちゃんは着飾ってなくても可愛いプリンちゃんですもん!ありのままでも十分プリンセスなんですね!

我が家の子ども達にも、結婚式に参列するのにオシャレをさせたことがあります。タキシードを着た小さな子ども達はカッコよくて大人から「かわいー!」と誉めてもらいました。誉められて嬉しそうでしたが・・・本人たちは「早く脱ぎたい」「堅苦しい」と陰でボソボソと言っていました。笑

母としては、めったに見る機会が無いので写真を沢山撮ったのですが、帰って普段着に着替えた息子たちの表情は、『ようやく落ち着いた』といった表情でした。

時には着飾って、普段は楽に過ごして。大人ももちろんそうですが、”楽”に子どもらしく過ごすって素敵な事だなと、本書のプリンちゃんと子ども達を重ねて感じました。

プリンちゃん 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。