いつもいっしょに

いつもいっしょに 表紙

お誕生日にお子さん。結婚して家族を持つ友人に。感謝を伝えたい両親へのプレゼントにピッタリ!小さなお子さんから大人まで、あなたの側にいてくれる人に感謝して、大切にしたくなるストーリーです。

☆3つのおすすめポイント

  1. いつもひとりぼっちで暮らしているクマさん。そんなクマさんの家にある日ウサギさんが訪れてきました。クマさんはウサギさんの為に、一生懸命お世話します。誰かの為に働くって楽しい!とウキウキする気持ちです。
  2. 一生懸命お世話しても、何も言ってくれないうさぎに、ちょっぴり不安を感じ始めたクマさんです。「なんで何も言ってくれないの?」不安が次第に不満となって、ついに「その一言」を言ってしまいます。
  3. ウサギさんが居なくなって初めて、ただ側にいてくれるだけで僕は幸せだったのに・・・と気がつきます。悲しくて切なくて後悔して、声を出して泣くクマさん・・・そこでクマさんは目が覚めます。「これは夢だったんだ!!」

☆際立った特徴

ずっと一人で過ごしていたクマ。ある日うさぎと出会い、クマは喜んでうさぎのお世話をしますが・・・うさぎが何も言ってくれないことを不安に思ってしまいます。

自分をどう思っているんだろう?なんで何も言ってくれないの・・・?そんな不安を、ある時、ついに口にしてしまいます。

誰かと一緒にいる幸せって一体なんだろう?誰かに「ありがとう」を言ってもらう事?誉めてもらう事?

うさぎが居なくなって初めて、「ただ一緒にいるだけで、それだけで僕は幸せだったのに」と気が付きます。

いつも一緒にいてくれる大切な人を想いながら、読みたい一冊です。

誰かが一緒にいてくれるのは当たり前なことではなく、幸福なこと。そして、その人を大切にして感謝したいと心から感じます。

誕生日にお子さんへ。結婚する大切な友人へ。感謝を伝えたい両親へ。あなたが大切だと思っている方へのプレゼントにおすすめです。

☆あらすじと書店員の感想

いつもひとりぼっちで暮らしているクマ。そんなクマの家にある日うさぎが訪れてきました。クマはうさぎの為に、一生懸命お世話します。誰かの為に働くって楽しい!とウキウキする気持ちです。

森の中に住んでいるクマさんです。毎日どこへ行くにも何をするのも1人ぼっち。ご飯を食べる時も寝る時も、一人・・・普段はそうは思わないかもしれませんが、ふっとした瞬間寂しかったり、誰かとお話したかったりするのかもしれません。かまどに薪をくんで火をつけるクマさんの、なんと寂しそうなこと。寂しいを通り越して、なんだか寂しい感情すら忘れてしまったような表情です・・・。

そんなある日、玄関のドアをノックする音がしました。「誰だろう?」扉を開けると、そこには寒そうにブルブルと震えるウサギさんが立っています。クマさんは温かい部屋の中にうさぎを通しました。そして、急いで温かいスープをうさぎの為に作って食べさせてあげました。

さっきまでのクマさんとは大違い!とても嬉しそうな表情です。その表情から、きっとこのスープは温かくて愛情がいっぱいこもっているのだろうなと感じます。このスープは、きっと寒くて冷えきったウサギさんの体に、温かさと安らぎと、元気なパワーを与えてくれたことでしょう。

その夜、安心したようにウサギさんはクマさんと同じベットで眠りました。温かいお布団の中で、親切にしてくれたクマさんと。きっと安心して幸せな気持ちで眠りについたんでしょうね。

そんな、安心して眠るウサギさんを見たクマさんは、より一層嬉しそうな表情です。さっきまで一人ぼっちだったクマさんにとって、誰かが側にいる事、そしてその人をこんなに安心させてあげられたことに、幸せを感じたのかもしれません。

一生懸命お世話しても、何も言ってくれなウサギさんに、ちょっぴり不安を感じ始めたクマさんです。「なんで何も言ってくれないの?」不安が次第に不満となって、ついに「その一言」を言ってしまいます。

それから、クマは料理をするのが楽しくなり、腕によりをかけて、色んな料理を作りました。そして、どこへ行くに二人は一緒に行き、二人の生活を楽しんで過ごします。

しかし、クマさんは気になっていることがあります。一緒にいて楽しいのだけれど、いつも嬉しい気持ちなのだけれど、何をしてもニコニコしているだけで、何も言ってくれないウサギさん。一体自分をどう思っているのだろうか・・・とても気になっています。

そして、考えれば考えるほど、だんだんつまらなくなっていきます。僕は色々してあげているのにな・・・。どうして何も言ってくれないのだろう。

何かをしてあげたら、「ありがとう!」だったり、「美味しいよ!」だったり、誰だって感謝されたいと思ってしまいます。私もクマさんの気持ちがよくわかります。

沢山お世話してあげているのにな。美味しいご飯作ってあげているのにな。など・・・。そんな風に思い始めると、「なんで何も言ってくれないのーーー!!!」と、不満が爆発して怒ってしまう事もある私は・・・クマさんの気持ちが痛いほど分かってしまいました。

そして、クマさんはある日、ついにそのモヤモヤした気持ちを、ウサギさんにぶつけるのですが・・・。

言われたウサギさんは何も言いません。ただ、目には涙が溢れます。

今まで出会ってからずっと笑顔を見せてくれていたウサギさんは、声が出ないほど、とても悲しんでいます。その表情を見たクマさんは、言ってしまったことを、とても後悔します。それでもうさぎと同様に、きっとクマさんも悲しくて寂しくて、辛かったのではないでしょうか。言わずにはいられなかったんですね。

クマさんは、今までずっと一人だったので、誰かに自分の存在価値を認めて欲しかったのかもしれません。自分がウサギさんを大切だと思っているように、ウサギさんにも自分を大切だと思って欲しかっただけなのかもしれませんね。

いつもいっしょに 裏表紙

ウサギさんが居なくなって初めて、ただ側にいてくれるだけで僕は幸せだったのに・・・と気がつきます。悲しくて切なくて後悔して、声を出して泣くクマさん・・・そこでクマさんは目が覚めます。「これは夢だったんだ!!」

次の朝、ウサギさんの姿が見当たりません。クマさんはまた一人ぼっちです。昨日まであんなに楽しかったのに、食事も美味しかったのに、ウサギさんが居なくなると、そこは冷え切った真っ暗な場所に思えるほどにつまらなく、食事も美味しくありません。なんだか心の中が真っ暗です・・。そして、クマさんは気がつくのです。

「ああ、僕はなんであんなこと言っちゃったんだろう。君がそばにいるだけで、僕は幸せだったのに・・・。」

ふさぎこんで声を出して泣くクマさんです。後悔しても後悔しても、なんて悲しくて、なんて辛い日なのでしょう。クマさんにとって、うさぎさんは、言葉にはしていませんが、いつも側でニコニコとして、毎日楽しさと嬉しさと幸せと喜びを与えてくれていたのですね。その事に今さら気がつくなんて・・・。

「えーん、えーん。」声に出して泣くクマさん。そんな自分の声で目が覚めました。隣にはうさぎさんが眠っています。そして、はっ!と気がつきます。これは夢だったんだ!僕はうさぎさんに言っていなかったんだ!!!

なんだか信じられない気持ちもあります。側で眠っているウサギさんを抱きしめます。これも夢じゃないよね?本当にウサギさんだよね??と心配だったのかもしれません。抱きしめるとしっかりクマさんの手の中にウサギさんがいて、温もりを感じます。

これは夢じゃない!と確信して、『ウサギさんがいる。本当によかったー』と、ようやく安心したのです。あつい涙がぽろぽろ落ちました。

そして、『もう、絶対に「その一言」は言わないよ。だってウサギさんは側にいてくれる。それだけでいつだって幸せをくれるんだもの。』とクマさんは思ったのではないでしょうか。

さあ、貢をめくるとラストシーンです。時が変わってクマさんとうさぎさんが食事しています。テーブルに向かい合って大きなドーナツを二人で仲良く食べています。その様子を見ると、これからもずーっと二人は仲良く楽しく暮らしていくのだと想像できます。なんだかニコニコほほ笑み合う二人から、「君がそばにいてくれるだけで、僕は幸せだよ!」って聞こえてきますよ。

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よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。