いろがみ びりびり ぴったんこ
工作大好きな子にピッタリ!あなただけのオンリーワンな作品を作っててね★
☆3つのおすすめポイント
- 折り紙をビリビリちぎったら、その後どうする?りんご・ちょうちょ・電車何でも色を貼り付けちゃおう!
- 折り紙をケーキに乗せたら、さあローソクを「フーと吹いてみて!」フー!とした途端パラパラパラーと色紙が飛んで行っちゃった!どうしよう?のりでしっかりぴったんこしてね★
- ちぎり絵や貼り絵で遊ぶのは紙の上だけじゃないよ!色んな工夫で楽しもうね♬造形あそびのきっかけに。
☆あらすじ
赤い色紙が1枚。端っこをビリビリっと切り離したら、顔と手足が出てきて『はじめまして、僕 あかくん!」 あかくんが、残った色紙に声をかけたらビリビリビリーと沢山のちぎった形のお友達が出来たよ。何して遊ぶ?あそこにペンで描いたりんごの形が見えてきた。行ってみよう!『そうだ!ぴったんこ!』ちぎった色紙をペタペタりんごの中に貼っていったら、美味しそうな真っ赤なりんごができました。お花畑もあったよ。そこに緑・紫・黄色・青・オレンジの色紙のちぎったお友達もやってきた。素敵なお花畑になるようはっちゃおう!!機関車もやってきたよ。素敵な場所に連れて行ってくれるような色を貼っていこう!バースデイケーキもあるけど色が無いから寂しいね。お誕生日を祝う素敵なケーキに貼っていこう! さて、どんな風に折り紙のお友達は貼っていくのかな?
「すてき!可愛いケーキになったね!ロウソク消してみるよ!フー!」息をかけると、パラパラパラーと色紙達が飛んで行っちゃった。大変!のりでしっかりぴったんこしよう。
さあ、もう一度バースデイケーキを彩るよ♬さっきより華やかに可愛いケーキになりました★
☆際立った特徴
色紙をちぎって貼っていく、【ちぎり絵】を題材としたストーリーです。色がない形だけの絵の中に色紙達をぺたぺたーと貼るだけで、なんて華やかでなんて可愛く美しいのでしょう!
色鉛筆やクレヨンには出せない、独特な雰囲気でありながら、色合いがとても優しいです。
本書の巻末に【ちぎりえで遊ぼう】と題がうってあり、そこにはちぎり絵の材料や遊び方のコツ、紙以外にも違った遊びの広げ方を紹介しています。ちぎり絵は、シンプルな材料の中で、アイデア次第で色んな作品が生まれてきます。紙のちぎり方1つも全く同じが出来無いので、同じように作っても同じにならない、世の中に1つだけの『オンリーワン』という訳です。全てが傑作!とってもワクワクして素敵な事ですよね。
☆書店員の感想
身近な遊び道具の”色紙”。折ってもいいし文字も書ける、ちぎって貼り付けても良い!折って立体にして積み上げても良い。万能な色紙です。本書はその中で、【ちぎり絵】をピックアップしています。誰しも1度は色紙をちぎった事がありますよね。
本書は、好きなところに置いてデザインを考えてもいいし、直感を大事にして直接のりで貼ってもいいよ!いっぱい遊ぼうよ!と呼びかけているようです。
本書のちぎった色紙たちは、手足・顔がついています。みんなそれぞれ「こうしよう!」「僕も混ぜてー!」「ここに私がついたら可愛いかも」なんて会話しながら楽しく貼り付いていきます。色紙同士で話もしますが、読者の私達にも手を振ってたり話しかけたりしてくれます。ちぎった色紙達の1つ1つが個性的な形でとても可愛らしいので、まるで子供のようにも感じてきます。素敵な作品見せてね!と声をかけたくなります。
最後に出てくるバースディケーキですが、初めに貼られた色紙が、ケーキのろうそくを読者がフーと吹くと、なんと飛んで行ったように色紙が散ります。のり付けをしっかりしてなかったので、息で飛んでいってしまったのです。そこで、色紙くんが「のりでしっかりピッタンコしてね(貼り付けてね)」と教えてくれます。頁をめくると先程よりももっと素敵なバースディケーキが登場します。しかも周りの飾り付きです。このページはとっても素敵です。手作りのバースディカードをもらったような気分になりました。
そしてバースディケーキを見て、同じ色を使っても、全然違う作品になることに驚きました。ちぎった紙の大きさ、貼り方、組み合わせ方、背景などを使った工夫、全てが作る側の自由な世界。デザインは無限に広がっていきます。貼り絵って簡単なのにすごい!そして面白い!大人も子どもも一緒に遊べる遊びです。
本書を読んだら、あなたもきっと【ちぎり絵】をしたくなりますよ!
- 作品名:いろがみ びりびり ぴったんこ
- 著者名:松田奈那子
- 出版社:アリス館