いーれーてー

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

「いーれーてー」「いーいーよー」というやり取りが楽しい絵本です!親子のコミュニケーションにもおすすめ。絵本の中のページの角も丸く、小さめの絵本で小さなお子さんにピッタリ!

☆際立った特徴

  • 「いーれーてー」「いーいーよー」の繰り返しのやり取り。
  • みんなニコニコしていて穏やかな雰囲気。
  • 可愛いイラストに明るい配色の背景。
  • 食べる事が好きになる。
  • 中のページには角が無く安心。

☆読み聞かせのポイント

  • 「いーれーてー」と言われたら、笑顔で「いーいーよー」と、二人で言い合ってみましょう。
  • 絵本の中の食べ物を食べるまねっこ遊びをしてみましょう。
  • どれを食べてみたい?自分なら何を入れてみたい?お話のバリエーションを広げてみましょう。
いーれーてー 表紙

☆あらすじと書店員の感想

●「いーれーてー」「いーいーよー」というやりとりが続く、可愛らしい内容です。何に入るのかな、みんなニコニコ和やかな雰囲気がワクワクした気持ちになってきます。さらに食べ物同士の組み合わせも楽しめます。

表紙のおにぎりには、ごはんの部分に顔が描かれているのですが、そのおでこ部分に梅干しが入っています。梅干しさんが、おにぎりさんに入れてもらったようです。

「いーれーてー」というタイトルから、どんなお話かなと思って読み始めたのですが、とっても可愛くて美味しそうな絵がたくさん詰まっています。

見開き2ページの左側に「いーれーてー」などの文字が書かれていて、右側には文章や字はなく絵だけが描かれています。「いーれーてー」とニコニコ顔の食べ物が順番に出てきます。そして、ページをめくると、「いーいーよー」と答えてくれたものの中に入っています。

牛乳をグラスに注ぐシーンは、子どもにとってとてもリアルな感じがするかもしれません。わが子たちは毎度こぼしそうな勢いで牛乳をお気に入りのコップに入れて飲んでいるので、このイラストを見て「我が家の風景だ!」と思いました。(笑)コップにたっぷりと注がれた牛乳、美味しそうです。

ウィンナーはパンにはさまれて、ホットドッグのようです。長男は一度だけホットドッグを食べたことがありますが、4歳の次男はまだ食べたことがないので新しい食べ物のメニューに触れ、食べるきっかけになるかもしれないように感じました。

3本のポテトが、ページをめくると容器から飛び出しそうなほど盛りだくさんな中に仲間入りをしていて、絵の雰囲気が一気に変わり面白いと感じました。1本1本に顔が描いてあり、容器にもとびきりの笑顔が。子どもが好きなフライドポテト、見たら食べたくなりそうな描写です。

アツアツおでんに仲間入りをしたたまごちゃん。ウィンクして嬉しそうです。寒い時期にもアツアツおでん、いいですね。みんなで楽しくお風呂に入っているようで、おでんたちみたいにあったかいお風呂に入ろうか、と声をかけるのも良さそうです。

最後には、食後のデザート、といったようすで4種類のスイーツが出てきます。どれが食べたいかな。目移りしてしまいますが、「食べたい!」という意欲が湧いてくるような絵に感じました。

そして、牛乳はコップと、たまごはおでん、みかんやサクランボのフルーツはケーキやプリンの上にのるんだな、などの食べ物の組み合わせが、大人には連想することができますが子どもにとっては新鮮で楽しく感じるように思います。

いーれーてー 裏表紙

●可愛いイラストに、明るい配色の背景です。食べたくなるような美味しそうな絵がたくさん描かれていますので、食べることが好きになりそうな感じです。あーん、と遊ぶのもいいですね。

どの食べ物にも可愛い目、鼻、口が描いてあり、可愛いキャラクターのようです。ニッコリした表情や、つぶらな瞳でこちらを見ています。どの子もニコニコと楽しそうなので、読んでいるうちに親近感が湧いてくるようです。

絵も可愛いですし、牛乳やおにぎり等食べ物ごとに背景の色も違っていて、黄色や黄緑色、水色にオレンジ色など変化していくので、絵の雰囲気が変わりどのページも楽しめます。

色鉛筆で描かれたような優しい色合いと、ふんわりとしたあたたかな描線です。子どもたちに優しく話しかけているような表情の絵で、子どもも食べ物がさらに好きになれそうですし、一緒に読んでいる大人はその可愛くて穏やかな絵に癒されそうです。

ごはん系やデザート系までいろいろと登場してきますので、お子さんと一緒に「あ~ん」と食べさせ合う真似をして遊びながら読み進める楽しみ方も良いなと思いました。

●子ども同士のやりとりがそのままお話になったような絵本です。「いーれーてー」と言われたら、笑顔で「いーいーよー」と言えると素敵ですね!

子ども同士でも「いーれーてー」、「まーぜーてー」、「かーしーてー」等日常的に使っているように思います。子どもがお友達と一緒に遊んでいる姿を見ると、よくそんな感じの口調で話しているなぁ、と思い出しました。

そして、「いーいーよー」と言えるかどうかは、その時の気持ちと状況次第、といったことも多いようです。子どもの月齢にもよりますが、なかなか素直に「いーいーよー」と言えない場面もあるようで、そこはお友達との関係や成長過程で変わっていくのだろうな…と、よっぽど大きなトラブルにならない限りは遠い目で見守っています。(笑)

いまだに長男・次男とでそのやり取りの末ケンカしていることが日常茶飯事なので、そう言い合える相手が家の中や外にいるということはいいことなのかもしれないな…、と思いながら…。場面によってはしかりつつですが(笑)、ようすを見ています。

この絵本に登場してくる食べ物たちはみんな笑顔で「いーいーよー」と言ってあげています。お互いに笑顔で一緒に入れてあげられると、みんなニコニコとで楽しい気持ちになれますね。そんな雰囲気ややりとりがこの絵本から感じられ、日常のちょっとしたときに思い出して活かされるといいな、とも思いました。

言葉をこれから覚える小さなお子さんも、このお話を聞いて自然とやりとりを覚えられ、楽しいコミュニケーションの一つになるように感じました。

また、この絵本のカバーの最後の折り込みの部分で、小西行郎先生(日本赤ちゃん学会理事長/同志社大学赤ちゃん学研究センター教授)からのお話が書かれています。

1歳になると食べ物に対する好みや興味が強くなってきますが、初めて食べるものが美味しいと感じるかどうかはお母さんの表情によるところが大きいそうです。

お母さんが美味しそうに食べていたらお子さんも大丈夫、美味しいんだな、と自然に思えるのかもしれませんね。また、ものの出し入れにも興味を持つようになるようですので、お子さんと交互に出し入れの遊びも行うことで良いコミュニケーションとなるようです。

この絵本を通して、美味しそうだね、あ~ん、美味しい!等、コミュニケーションを取りながら楽しめると、やり取りや食べ物に対する関心がより深まるように感じました。

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にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。