おたすけこびととおべんとう
乗り物好き・お弁当好きにピッタリ!誰かの為にお助け隊になって活躍する小人達です!今日はお弁当を届けます!小さなお子さんも絵でストーリーが分かります!
☆3つのおすすめポイント
- 本日の依頼は、ひょうたん池のタンポポ島へお弁当を届けることです。大型フェリーに大勢の小人と働く車が乗り込みます。カモのイタズラでフェリーが揺れてドッキリ!!
- 島に到着して、いよいよ働く車たちの出番です!どんな仕事をするのかな?時間通りに無事にお弁当を届けることが出来るかな?
- 小人の目線で描く大迫力な景色。沢山の小人達や、虫、鳥など隅々まで注目して下さい!文は短いけど、絵を見ているだけでストーリーが分かるし、自然と小人たちの声が聞こえてきます。
☆際立った特徴
大人気「おたすけこびと」シリーズの第7弾。30cm×21.5cmの横にワイドなデザインです。開けば60cmとダイナミックでとても迫力があります。
今日の依頼主はお父さん。「お昼までにちゃんとお届けします。」さあ、小人たちが出発準備。「仕事だ!」と働く車と小人たちが乗り込んだのは、大型フェリーです。小人達が100人以上乗って、働く車も何台も乗っています。しかし、よく見たら蓮の葉っぱ2枚分程の大きさのフェリーです。それほど小さな小人たちが向かうのは”タンポポ島”です。依頼されたお弁当の配達に時間通りに間に合うかな!?
全て小人の目線で描かれています。体が大きな私達は足元にあような小さな物は、見落としてしまいますが、小さな小人達からすれば全て大きくて、時には歩くのにも邪魔になる物ばかり。そこで活躍するのが、クレーン車・ショベルカー・トラクック・ヘリコプターなど、様々な働く車達。どんな活躍をするのかにも注目です!!
小人の活躍を描く本書は、文が短いのが特徴的!小人たちの表情・行動そして、周りの昆虫やお届け先の子ども達の様子を、見ているだけで、自然と読者に様々な言葉が聞こえてきます。
どんな話をしているんだろう?そーっと耳を澄まして見てください!きっと小人たちの仲間入りになった気分で読むことも出来ますよ。
任務が無事に終わって小人たちは休憩タイムです。小人たちもお弁当を食べたり横になってお昼寝します。さて、小人たちが食べる小さなお弁当・・・中身を覗いてみたいですね!覗けます!
表紙の内側に60個、裏表紙の内側にお弁当を食べる小人たちが描かれています。だれがどのお弁当を食べているのかな?そして、ぜひあなたの好きなお弁当を探してみてくださいね♪
参考文献)EhonNavi ヨコセジュンジさんインタビュー
☆あらすじ
本日の依頼は、ひょうたん池のタンポポ島へお弁当を届けることです。大型フェリーに大勢の小人と働く車が乗り込みます。カモのイタズラでフェリーが揺れてドッキリ!!
依頼された弁当の配達、届け先はひょうたん池のタンポポ島です。池なので、さっそくフェリーに乗り込むのですが、乗るのは小人達だけではありません。ひょうたん島に到着してから、どんな作業が必要なのか考えてからの出発ですから、必要な物を全て持って行かなくてはいけません。
トラックにショベルカーにクレーン車、バイクにブルドーザー、ヘリコプターも乗り込みます。ぶつからないように気を付けて!乗り遅れにも気を付けて!忘れ物をしないように。みんなが乗ったら出発です!
フェリーの中では作戦を練る人もいれば、外の景色を楽しむ人もいます。そして音楽隊もいますよ!軽快な音楽に誘われるかのように、フェリーの周りには虫や鳥が集まっています。色んな小型船やヨットも通っていきます。
そんな中、カモがなにやらイタズラを仕掛けます。楽しい音楽が聞こえて遊びたくなったのかもしれませんが、小人たちが乗っているフェリーを水の中から口ばしで押し上げます。「うわあ!」小人たちは大パニック!45度に体が傾いてしまっています。振り落とされそう!!どうなる小人達!?「カモさん、これ以上持ち上げないで!!」とハラハラするシーンです。・・・が、なんとかカモも落ち着いてイタズラをやめてくれました。そして、なんとか無事にひょうたん島へ到着しました。はー良かった!!
島に到着して、いよいよ働く車たちの出番です!どんな仕事をするのかな?時間通りに無事にお弁当を届けることが出来るかな?
さあ、小人たちは無事に島へ到着したのですが、小人たちにとって長く伸びた草は大敵!何よりお弁当を積んでいるトラックが前に進めません!でも大丈夫!全て計算済みです。
ショベルカーの先端にノコギリのようなカッターを付けて、長く伸びた草をカットしていきます。そして、カットした草を束ねて道の横側に運び、ブルドーザーで道をならしていきます。働く車で出来ない部分は人力で草を避けていきます。小人達が総出で先を急ぎます!
ピクニックをする子ども達、到着した時はまだ昼食タイムではありませんでした。なんとか間に合ったようです。そしてみんながいよいよお弁当を出して食べようとした時に、そっと届け先の男の子に、自分達の存在は気がつかれないようにお弁当を届けることが出来ました。
ヘリコプターで時計を持って、みんなに時間が見えるように空で飛んでいます。間に合うかな?道が開けたら、後はお弁当を運ぶトラックと、先導するバイクと車の出番です。届け先の男の子の居場所は、そこに住む昆虫たちに聞いて知っています! 「急げ急げ!!」
美味しそうなお弁当、そして美味しそうに食べ始めた男の子を見て、小人たちは安心しました。「良かったね!おまたせしました!」
☆書店員の感想
●乗り物好き・お弁当好きにピッタリの絵本です。
乗り物の中でも、働く車が大集合した本書は、ビルや橋などを作る為ではなく、誰かをお助けする為に活躍します!
そして、お弁当は男の子の為にお父さんが作った特別弁当。そして小人サイズのお弁当も登場します!きっと自分好みのお弁当を発見できますよ!
誰かの為にお助け隊になってやってきてくれる、小人たちの活躍を、ぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいと思いました。
- 作品名:おたすけこびととおべんとう
- 著者名:文 なかがわちひろ 絵 コヨセ・ジュンジ (インタビュー)
- 出版社:徳間書店