おたすけこびとのクリスマス

リビング書店の絵本チャンネルで保育士書店員が詳しく解説しています

12月の読み聞かせにピッタリ!サンタさんが小人たちに電話で依頼。何をお願いしたのかな?サンタさんの大事なお仕事を覗いてみよう!

☆際立った特徴

  • クリスマスの前の日の話。
  • 依頼主はサンタクロース。
  • 働く車が大活躍!
  • 小人100人以上が登場。
  • おたすけ小人シリーズ第二弾!
  • 文章が短い。全く無いページもあり。
  • 絵からストーリーや登場人物たちの声が聞こえてくる。
  • 表紙と裏表紙の内側にはサンタさんから小人達へのプレゼントの絵。

☆読み聞かせのポイント

  • 絵をよーく隅々まで見て楽しもう。小人たち1人ずつに目を向けてみて!どんなことしてる?どんな話をしているのかな?
  • 沢山の働く車が登場。名前知ってる?
  • 任務が終わった小人達。クリスマスツリーの飾りで遊んでいるよ。小人たちにとって遊園地みたい。

☆あらすじ

小人たちに依頼の電話です。

さあ仕事だ!準備するぞ!

ショベルカーにダンプカー、大型バスにクレーン車、小人たちが乗り込んで、依頼主との合流場所に向かってレッツゴー!

先に集合場所に着いた小人たち。

まだかな、もうそろそろ来るかな?

空からやって来たのはサンタさん。

小人たちに荷物を預けて、再び空へ!

さあ、子ども達の元へ荷物を運ぶぞ。

そーっとそーっと静かにね。待っている子ども達の家まで運んだら…ここからが肝心。

今度は家の中まで運ぶよ。静かに静かに、起こさないように。

ワンちゃん、吠えたらダメだよ。怖くないからね。

今日は1年に1度の特別でハッピーな日。

クリスマスツリーの下に荷物を置いたら、任務完了!

今日はクリスマス。荷物はクリスマスプレゼント。

朝になってプレゼントを見つけた子ども達が、喜んでくれますように☆

おたすけこびとのクリスマス 表紙

☆書店員の感想

小人たちの元に、電話がかかって依頼される所から、物語がスタートする「おたすけ小人シリーズ」。今日の依頼主は誰かな?待ち合わせ場所に向かうのはクレーン車にダンプカー・大型バスにクレーン車にブルドーザーにetc…。

おたすけこびとシリーズでは、毎回電話で依頼を受ける所からお話が始まります。

今回の依頼主は誰なのか、最初のページではまだ分かりません。ただ真っ白いお髭のおじいさんである事と、おじいさんは部屋の中で沢山のプレゼントを用意している最中だという事、そして窓の外から沢山のトナカイがおじいさんを覗いているという事が見て分かります。これだけ聞けばこのおじいさんが誰なのか、大人はもう想像がついちゃいますね。

そして、どうやらこのおじいさんからの依頼は今回が初めてではないようです。”待ち合わせはいつもの場所”で。

さあ、小人たちは準備を整えて待ち合わせ場所へ向かいます。100人以上の小人たちが大移動するのですが、沢山の働く車に乗り込んで出発しました。

誰に会いに行くのかな?どんなお仕事をしに出かけたのかな?小人たちにとっても読者にとっても、ウキウキワクワクする出発を描いています。

働く車が大活躍!!100人以上の小人たちの活躍がカッコいい!

依頼主のサンタさんから、小人たちはラッピングされた大きな荷物を預かりました。大きなトラックの荷台に結びつけられた荷物を安全にそーっと運びます。星がキラキラ光る真っ暗な夜の道を、ゾロゾロゾロと働く車は列になって走っていきます。さてどこへ向かっているのか?

それは、ある一軒の家です。玄関先のデコボコした道では、ホイールローダーとショベルカーの力で道を平らに舗装して、トラックは荷物を落とさないように運んでいきます。家の中に入れるのはクレーン車。クレーンに吊るした荷物をそーっと家の中へ運ぶのですが、この場面では小人たちのパワーも必要で、全員が力を入れてロープをひっぱり丁寧に部屋の中へと入れていきます。

壊れないように、家人に気がつかれないように運ばれた荷物はこの家のクリスマスツリーの下に置かれました。

さあ、ここまで来たら荷物というのはクリスマスプレゼントだとおわかりですね。クリスマスの日に、子ども達へのプレゼント運びを頼まれた小人たちが、沢山の働く車を使って運ぶ物語。

働く車だけの力で出来るわけではありません!乗り物を運転する役・旗を振って誘導する役・先回りしてルートを考え指示する役も必要です。そして、この家には番犬がいるので、吠えないように声を掛け仲良くなっておく必要もあります。

100人以上の小人たちがそれぞれの役目をしっかり果たし力を合わせていますよ!

小人は小さいので、よーく隅々まで観察して欲して「ここにいたね!」「この子はどんなお仕事をしているのかな?」と考え、楽しんで欲しい点です☆

おたすけこびとのクリスマス 裏表紙

小人たちにとってクリスマスツリーの飾りはまるで遊園地の乗り物みたい!ほんのひと時のお楽しみ時間を描いています。

クリスマスツリーの下に無事にプレゼントを届けることが出来た小人たち。安心した表情が広がります。そして小人たちは見上げます。クリスマスツリーに飾られたキラキラ輝く飾りたちは小人たちにとって調度いい遊び場。ターザンロープのように右から左へと移動して楽しむ子や、お家の飾りに入って遊ぶ子、ボールに自分の顔を反射させて鏡遊びをしたり、ベルを揺らして音を出して遊ぶ子もいます。まるで大きな公園や遊園地でめいっぱい遊ぶ子ども達を見ているかのようです。

きっとこれは、いつも頑張って働いている小人たちへの、神様からのクリスマスプレゼントなのかもしれません・・・☆

次の日プレゼントを広げた女の子にも、小人たちにも、素敵な楽しいクリスマスが届きました。女の子にはクマのぬいぐるみ。小人たちのプレゼントの中身は何でしょうね。

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。