おにのパンツ
おにのパンツの歌が大好きな子にピッタリ!歌を知ってる子も知らない子も、読んで歌って楽しめる絵本に、笑顔が溢れます!
☆3つのおすすめポイント
- 子どもが大好きなおにのパンツの歌。それが絵本になりました。歌の歌詞が本のお話になっていますので、歌いながら楽しんで読み進められます!
- 赤おにと青おにの登場から、だんだんと動物たちが増え、とってもにぎやか!みんなで楽しくダンスをしているようですよ。
- お話の最後には、おにのパンツの歌の楽譜もついています。読んで、歌って、楽しい絵本です。一緒に歌いながら踊っても楽しめそうです。
☆あらすじ
赤おにと青おにが、黄色に黒の模様が入ったパンツを履いて、準備完了です。
楽しいおにのパンツの歌が始まりますよ。
おにと言っても、ニコニコ優しい、元気いっぱいの鬼です。
子どもたちが大好きな「おにのパンツ」の歌に合わせて、ストーリーが進んでいきます。
トラの毛皮で出来ているパンツなので、トラを引っ張ってみたり、
お互いのパンツを引っ張って、丈夫なところを見せてくれたりしています。
サビの「はこうはこう おにのパンツ」のところでは、かわいい動物たちに声をかけて、集めます。
それぞれのサイズにぴったりなおにのパンツを履いて、動物たちが大集合!みんなでにぎやかに可愛く踊って楽しんでいます。
☆際立った特徴
わらべうたとして歌い継がれている「おにのパンツ」の歌が絵本になっています。
歌詞に沿って絵が描かれ、元気いっぱい・楽しい赤おにと青おにが歌って踊ります。
おにたちも表情豊かに描かれ、明るく、親しみやすい印象です。
動物たちも色とりどり・カラフルに描かれ、みんな生き生きとしています。
みんな大集合のシーンでは、大きいものから小さいものまでいろんな大きさのおにのパンツがとても目立っています。
本の中身のページが1枚1枚、他の絵本より厚めになっていて、小さいお子さんがめくっても丈夫でめくりやすい作りになっています。
☆書店員の感想
●子どもが大好きなおにのパンツの歌。それが絵本になりました。歌の歌詞が本のお話になっていますので、歌いながら楽しんで読み進められます!
節分の時期になったらよく耳にするおにのパンツの歌。大人も子どももよく知っている歌のように思います。
それが絵本になっていて、歌の歌詞に沿ってイラストが描かれ、お話が進んでいきます。
歌を知っている人は、歌詞を読むと自然とメロディーが頭に浮かんできそうです。
まず歌が始まる前に、おにがパンツを履いて準備します。
ふと、おには普段、パンツを履いているのかな…、と疑問に思ってしまいました。(笑)おにのパンツは、パンツ?ズボン…?素朴な疑問です。(笑) …それはさておき、歌が始まります!
大きい赤おにが左側、赤おにより小さめの青おにが右側に描かれています。
肩をあげ、腕を軽く広げて下に下ろし、ふたりとも同じようにポージングしています。
♪ おにのパンツは いいパンツ〜 のところで、ふたりでリズムをとっているようです。
♪ つよいぞ〜 では、ふたりともワハハと笑っている表情で、片足上げてとっても楽しそうです。
おにのパンツはトラの毛皮でできているので、トラが引っ張られて登場するシーンがあります。トラはなにか用?というような顔をして、キョトーンとしていて、かわいいトラです。トラの毛皮のパンツだったら、丈夫で強そうですね。ふたりで引っ張り合いをしても、びくともしません。5年、10年も履けるパンツ。
丈夫なパンツ、1度履いてみたいと思いました。
●赤おにと青鬼おにの登場から、だんだんと動物たちが増え、とってもにぎやか!みんなで楽しくダンスをしているようですよ。
そしてつぎつぎと動物が呼ばれ、ピンクのうさぎと茶色のくまがやってきました。
その次には紫色のネズミ、水色のカバ。濃い水色のネコや、たぬき・キツネ・リス・ブタ・小鳥もやってきて、最後には、11匹の動物やってきました。おにたちと一緒のおにのパンツを履き、みんなニコニコ、楽しそうに踊っています。
小鳥用の小さなパンツもありますよ。
いろんなサイズのパンツがあり、みんなピッタリ、嬉しそうです。
おにはふたりとも、耳飾りに足に輪っかの飾りをして、赤おにのほうは立派なヒゲも生えていて威厳があります。全体的に絵の具で描かれているような絵で、動物たちの体の色と、おにのパンツの色がハッキリと目立っています。背景は全ページ白色で、動物やおにの体の色がスッキリ引き立っているように感じます。
また、おにの爪は白い丸でちょこっと細かく描かれていて、他の動物たちも同様に描き込まれています。ウインクしているうさぎや、目をつむっているくま、動物を呼ぶおにの表情などもどれも違い、それぞれの特徴をうまく捉えて豊かに表現されているように思いました。
動物たちもたくさん登場してくるので、子どもも喜びそうです。
●お話の最後には、おにのパンツの歌の楽譜もついています。読んで、歌って、楽しい絵本です。歌と一緒に踊って楽しむのも良いかもしれません。
最後のページには、おにのパンツの楽譜もついています。
歌を知らない子も、これを参考に歌を覚えるチャンスにもなりそうです。楽譜の下に描かれている、おにのパンツが干されている絵も、いろんな大きさのパンツが4枚あって、のんびりほっこり、どことなく癒やされます。
我が子も2人共この歌が大好きで、よく歌っていました。長男が3歳前後のときに踊っているようすを動画に録ったのですが、最近はその動画を次男が見て喜んでいることが多く、真似をして踊っています。なんだか、踊りたくなってしまうんですね。
我が家では、「おに」のところは両手の人差し指をそれぞれ立ててツノのように頭にあて、「おにの」の歌詞を表現します。「パンツ」のところは、「パン」で1回拍手し(そのパンという音が、パンツのパン部分になります)、「ツ」は、両手でピースをして「ツー」を表現してよく踊っていますが、どうも歌のスピードについていけないようで混乱しているときがあります。けれど、その仕草も可愛くってついついまた踊ってみて、とリクエストしてしまいます。
そして次男は、フチが緑色で、黄色と青色のしましま模様のパンツがお気に入りです。「おにのパンツ」のように見えるらしく、そのパンツが着替えに入っていると、おにのパンツ履くー!と言って、喜んで履いています。これを履いたら強くなれるし、おばけも来ないよ、とも話していて、おにのパンツを履いたら強くなった気分になれるようです。
お子さんにも、おにのパンツのようなお気に入りのパンツがあるとワクワクしそうですね。
ぜひ絵本を通して、歌って踊って、お気に入りパンツを見つけて…(笑)、楽しんでみてください。