くれよんれすとらん

ユーチューブで書店員ふたりが、絵本子育てを語ります。

お料理が大好きな子にも、お絵かきが苦手な子にもピッタリ!クレヨンの楽しさがつまった絵本

☆3つのおすすめポイント

  1. クレヨンでお皿の上をグルグルグル。何が描けたかなー?沢山描いてワンプレートに乗せたら、”お子様ランチ”の出来上がり!
  2. クレヨン遊びと、あてっこ遊びが両方楽しめる絵本です。「何を描いたかなー?」と親子でお互いに描いても楽しいですよ。読み終わったらきっとクレヨンで遊びたくなるでしょう!
  3. お絵かきが苦手な子でも、楽しいかも!と少し興味が湧くきっかけになるかも。絵を描く楽しさを教えてくれますよ。

☆あらすじ

黄色いクレヨンで丸く大きく渦を描くようにフワフワと描くよ。何が出来たかな?

赤いケチャップをたっぷりかけて、オムレツのできあがり!

今度はオレンジのクレヨンでくるくる くにょ にょって細くて長いの描くよ。何かなー?

パセリをパラパラ、スパゲッティーのできあがり!

茶色のクレヨンでゴリゴリ ビョンと描いたよ。なんだかいい匂い。

銀紙を巻いて熱々の唐揚げできあがり!

緑でブロッコリー・ピンクでプルプルゼリーを描いて、準備が出来たよ。

全部大きなお皿に乗せたら、【お子様ランチ】の出来上がり!

おなかぺこぺこ いただきまーす!

☆際立った特徴

本書は、クレヨンはクレヨンで、キャラクターは貼り絵で描かれています。特にクレヨン部分を本当のクレヨンで描いているのが、特徴的だと思います。

クレヨン遊びで出来上がったのは、子どもが大好きがみーんな揃った”お子様ランチ”。何が出来るのかなー?とあてっこ遊びをしたり、あなたなら何をお子様ランチに入れたい?と質問遊びも出来ます。実際に自分でも描いてお子様ランチを作ってみても面白いですね。

あまり絵を描くのが好きじゃない・興味がない子でも、クレヨンで描くとなんだか楽しいなと感じ、描くきっかけになるかもしれません。

ママと一緒にオムレツ描いてみようかと、一緒に描くきっかけにもなります。

くれよんれすとらん 表紙

☆もっと詳しくストーリーを深堀り

ここはクレヨン達がコックさんのクレヨンレストラン★今日のメニューは何でしょうか。

まずは、黄色いクレヨンがフワフワフワと丸い円を描きます。白い紙に大きく大きく描きますよ。黄色いクレヨン君も「大きくほわわーんと描くぞ」って思っているような表情です。何が出来たかな?黄色い横長の丸だから、まだ何を作っているのかは、わかりません。そこに、赤いケチャップをかけたように、丸みのある赤い色紙を貼ってお皿に乗せたら、”オムレツ”が完成しましたよ。ふんわりして美味しそう♬

次はオレンジのクレヨン。クルクルと右にいったり左にいったり、小さい丸や大きい丸をどんどん続けて描いていくと、だんだん線が重なってきました。描いているクレヨンの顔が「くにょくにょに描くぞ!」と言いながら描いてるみたいな顔。さすが!上手に”クニョ”と描けました。そこに緑色の細く小さな四角の紙をかけたら、だんだん見えてきた。お皿に乗せてフォークで少し巻くように絡めたら、”スパゲッティ”が完成!

茶色いクレヨンで描くのは、何でしょう?茶色の線の塊に1本だけ長く伸ばした線。クレヨンは”ぴょん!”と言ってるような表情です。なんだかお肉が揚がるような匂いがしてきましとよ。骨の部分に銀紙を貼ってお皿に乗せたら、“チューリップ唐揚げ”の完成!

緑のクレヨンが「もにょ もにょ にょ」って言いながら緑で丸を描きます。何ができるかな?緑の丸に黄緑色の四角い紙を貼って、レタスも敷いて上から乗せたら”ブロッコリーサラダ”の完成!「あららっ、1つだけ、ブロッコリーがコロロって落ちちゃった。」

デザートも作りましょう!ピンクのクレヨンで「ぽよーん」とお口をあけて、グルグル大きな丸を白い紙が見えなくなるまでぎっしり描いたら”ぷるるるるーん”としたゼリーが出来たました。トッピングには薄ピンクのクリームの紙を貼りましょう。”クリームたっぷりゼリー”完成!

出来上がったの全部の品物をワンプレートに乗せて、オムライスには旗を立てましょう。フォークとスプーンも用意して!【お子様ランチ】の出来上がり!

お腹がぺこぺこな女の子が待ってましたーと舌をペリッとだして待っています。おまたせしました!どうぞ召し上がれ!とクレヨン達。「いただきまーす ♬」

☆書店員の感想

自由に形をかいて、仕上げにケチャップにみたてたの赤を乗せたり、銀紙を巻いてあげただけなのに、本当にオムレツ・唐揚げに見えてきます。とっても美味しそうなランチですね。

実際に、自分で描く時は物語のクレヨンと同じように、丸が描きたかったら「まあるーく、まあるーく」と口ずさんだりしながら描きます。子どもが描く時も「まあるくフワフワに描くといいよー」とか「フワフワーと優しく描いてねー」と横からアドバイスすることもあります。実はそこを、クレヨン達の口元で表現されていています。発見した時はなるほどーと思いました。絵本のクレヨン達が、”こう描くといいよ”って教えてくれているのかな。

描きたいものに似てなくても、工夫を加えればちゃんとそれに見えてきます。

子どもは発想力がすごいから、何だって描けちゃうます。描きたい物にまだ見えない時は、こうしたらいいんじゃない?と本書のクレヨン達のように銀紙を巻いたり、上からたっぷりのクリームのように切り取った紙を乗せてあげれば、見えてきます。

クレヨン達が”お子様ランチ作り”の先生のように見えてきましたね。

あまりお絵かきに興味が無い子でも、もしかしたら描きたくなってくるのではないかな?って思います。親子や友達と何を描いたでしょうと当てっこ遊びも楽しいですよ。

「お絵かきってこんなに楽しくって、こんなに簡単♬ クレヨンを握って描いてごらん。何かにみえてくるよ。なんだろうね。クレヨン遊びの楽しさ教えてあげるよ★」と、クレヨン達が私達に話しかけてくれますよ。

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。