でんしゃずし

想像を膨らませよう!回転寿司・電車好きな子にピッタリ!どんな電車でどこに行きたい?

☆3つのおすすめポイント

  1. 電車をカスタマイズ出来るお店”でんしゃずし”。回転ずしみたいに電車が回ってます。でも、これはレプリカ。あなた好みの電車を作って、好きな場所まで行ってくれますよ!
  2. 男の子とお父さんの希望が叶った、透明な、ゆったりゆっくり電車の行き先は、なんと夜空に輝くお月さま。月までの長い線路が伸びていきますよ。透明な電車だから宇宙をお散歩気分です。
  3. 【電車と回転寿司】子どもが大好きな物が組み合わさった”電車ずし”。私だったらどこに行きたい?お家でもきっと話が盛り上がります。どんな大人になるのかな・・・子どもの話を聞いていると、どんな大人になりたいか、少し現実の未来まで見えてきそうです。

☆あらすじ

お父さんと男の子が入った【でんしゃずし】は、どこか普通の回転寿司とは違います。なんと回っているのは電車のレプリカ達。

「いらっしゃい!お客さん初めて?うれしいねぇ」とお店の大将が声をかけます。「まずはイスを選んでちょうだい!」

赤いの、長いのふかふかなの、様々なイスの中から客が実際試し乗りして決めます。ブランコの椅子に決定!

お次は「窓も色々あるよ!窓からの景色が良いだろう?どれにする??」大都会にサバンナに海辺まで・・・よし、丸い窓に決めた!窓を開けると風が気持ち良いです。

「さあさ、いよいよ外側だ!マルタ電車にプリン電車・おでん電車にモグラ電車。どうしよう。色々合って迷っちゃう。お父さんは『のんびり行きたい!』男の子は『透明な電車でずごく遠くまで行きたい!』が希望です。「承知しました!少々お待ちを!」2つの希望が叶った電車ってあるのかな・・・?

出発進行!ピーーー!! 「へい、おまち!透明電車だよ!」線路がお店から月まで伸びます。透明電車だから景色もよく見えます。運転手は三日月の顔をした車掌さん。行き先はもちろんお月さま。ゆっくりのんびり電車は進みます。

☆際立った特徴

乗ってみたいけど現実ではありえない電車、行ってみたいけど困難な場所、どちらも叶っちゃう”でんしゃずし”。あなたはどんな電車で、どんな所へ行ってみたい?どんな電車を作る?回転寿司のように回っているテーブルに乗っているのが、なんとすごいラインナップ。おすしの形の電車から始まり、プリン電車・モグラ電車・おでん電車・ちくわ電車・5階建てのビル電車・ピンクのお顔に目鼻がついたポッポーと煙を吐く機関車・森を走る丸太電車。

それを運転する人たちは、その行く道をよく知っている人たち。森なら木に登っているさるさん、きっと丸太の扱いもお手の物です。モグラ電車は土の中をグイグイ進める目を持ったモグラさん。土掘りが得意だから、どんな道でも作っちゃう!5階建てビル電車は、大都会を横切れるようにスリムに出来ています。運転手はサラリーマン。電車ごと出社して、その場で仕事して、また帰っていく効率がいいデザイン&ライフスタイルです。

どんどん空想が広がっていきます。私も空想が止まりません。子どもならなおさら、大人より夢がどんどん広がっていくこと間違いなし。どんどん自由に想像して、行きたい場所に行きましょう。

なかなか行きたいところに行けない今だからこそ、きっと思いもつかない電車や行き先が出てくるのではないでしょうか。ぜひ、親子で話をしてみてください。

でんしゃずし 表紙

☆もっと詳しくストーリーを深堀り

【でんしゃずし】ののれんがかかった、黄色の電車が停まっています。そこに男の子と、お父さんが手をつないでやってきました。「でんしゃずしだって、回るおすしかなぁ?」

中にはいると、お店の大将が『へい!いらっしゃい!ご乗車ありがとうございます!』回ってる回ってる、お寿司が?お寿司じゃなくて電車です。あれ、なんか変。『お客さん、でんしゃずしは初めて?嬉しいねえ、じゃあまずは・・・”椅子から選んでちょうだい!』赤い椅子・長い椅子・フカフカクッションのマッサージイス・こたつ・王様みたいな椅子、色々あります。どうしよう、迷っちゃう。そうだ!ブランコ椅子に決めた!『へい!おまち!どうだいブランコ椅子は。そしたら次は・・・』窓を選びます。雪国の窓・都会の窓・海の窓・キリンがのぞくサバンナの窓、これまた沢山あります。どうしよう、迷っちゃう。『へいおまち!まるいまどだ。今日入りたてのピッカピカだよ!』窓を開けるとそこは、風が気持ちいい田んぼが広がった景色です。

『さあ、いよいよ外側だ!いかが致しましょう。えっオススメ?』海の中ならウミヘビ電車。海の中に伸びる長い線路をニョロロロロ〜と走るよ。スーパー特急電車・のんびり機関車・森を走る丸太電車・都会を走る5階建て電車・けむくじゃらなモグラ電車、他にも色々あるから何でもござれ!!『ご注文は?』

お父さんのリクエストは「のんびりいきたい!」男の子のリクエストは「透明な電車ですごく遠くまで行きたい!」大将はそうくるか!とビックリ。

でも大丈夫。『はいわかったよ!少々おまちを!』大将が組み合わせてくれます。用意ができましたよ、

『へい、おまち!透明な電車だよ!』さあ乗り込んで!『しゅっぱーーーつしんこう ピーーー−ーーー!!!!!』

”でんしゃずし”のお店から白い線路が月に向かって伸びていきます。透明電車ですからね、宇宙まで行けば夜空に瞬くお星さまがキラキラとよく見えます。ゆっくりのんびりと電車が走り出しました。行き先は・・・夜空のお月さま★運転手は、なんと三日月の顔をした車掌さん。

男の子が決めたブランコの座席がすこーし揺れますが、空高く登ってからはもう大丈夫。お弁当は電車の形の”特性でんしゃずし”。食べても食べても電車のフロントの模様が出てきます。「おいしいね♬」ガブリッむしゃむしゃ。

地球が丸く見えてきました。もうこんなに登ったんですね。線路はまだまだ先の方まで伸びています。ガターン ゴトーン ガターン ゴトーン 月に向かって伸びる白い線路はまだまだ続きます。ゆっくりのんびり、お父さんの希望も叶いましたね。

☆書店員の感想

回転寿司と電車、子どもに人気のあるテーマをどちらも組み合わせている絵本です。まずそこから夢一杯の世界へ入っていきます。

回るお寿司屋さんと間違って入った【でんしゃずし】はなんと電車をカスタマイズして自分流に電車と行き先を組み合わせる事が出来るお店。お父さんは、もしかしたらどんなお店なのか知っていたのかもしれません。子どものために前から予定していたのではないでしょうか。行先によってはサバンナかもしれない、だから帽子をしっかりかぶっています。もしかしたら長い旅になるかもしれない、だからリュックサックにお弁当を忍ばせています。

カスタマイズは男の子の希望に合わせて、お父さんは特に言いません。男の子に自由に選ばせてあげているようです。最後に「のんびりいきたい」だけ希望を出すお父さん。忙しいお父さんですもん、のんびりと旅行なんて最高ですよね!

我が家でも、あなたならどうカスタマイズする?と読み終わってから子ども達に聞いてみました。娘は、新幹線や飛行機みたいな、少しビジネスチックな青い3連の椅子に、窓はビルが立ち上るオフィス外が見える窓。電車は5階建てのビル電車を選びました。将来はオフィスレディにでもなるのかい?と思わせる出来に、私はドキーッとしました。わりと現実的な考えを持っている子なのかもしれません。

次男はマッサージチェアーのようなフカフカな椅子に、キリンがこちらを覗いているサバンナの窓、お寿司電車の組み合わせです。料理好きで冒険番組が大好きな息子なので、もしかしたらサバンナのオアシスで幻の魚でも釣って、お寿司にして食べたいのかな。叶ったら面白いな。楽しいだろうな。なんて2人の未来を想像をしてしまいました。絵本を楽しみながら、子どもの好みや想像までダブルで楽しめる絵本ということですね。

男の子の選んだ電車は透明で、月まで連れて行ってくれます。宇宙ってどんなところだろ。何があるんだろう。遠いのかな。いっぱい不思議が詰まっています。運転手はどうやら三日月の顔の人だから、星や月や宇宙に詳しい人物のはず!いっぱい質問して教えてほしいです。月まで行けたら最高だろうな。

「へい、いらっしゃい!」どこかで今日もでんしゃずしがオープンしているかもしれません。

でんしゃずし 裏表紙
次のお客さんはドコに行ってきたのかな?

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。
     
    保育士・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士としての感想などご紹介出来たらと思っています。