どんなくるま?
動物がハンドルを持って登場。「どんな車かな?」と想像してページを開くと、想像を超える乗り物だったのね!
☆特徴
- 小さな子に馴染みがある動物達が登場。
- それぞれ一人ずつ、ハンドルを持って「どんなくるま?」想像して楽しむ。
- 読者の想像を超える、素晴らしい乗り物が登場!!
- 背景が真っ白だから、注目しやすい。
- 動物や乗り物の色がハッキリしていて分かりやすい。
- どんな車か想像して答え合わせを楽しむ、繰り返しの展開。
☆読み聞かせのポイント
- 「どんなくるま?」親子で一緒に考えましょう!「キリンさんだぅたらこんな車かな?」「ハンドルが青いからスポーツカーかな?」など、ヒントを出し合うのも楽しいですよ。
- 動物に興味を持ち始めた頃のお子さんなら、「この動物さんのお名前は?」とお子さんに聞いてから、読み進めるのも◎シンプルな絵の中に動物の特長をしっかりとらえています!
☆あらすじ
キリンさん・うさぎさん・いぬさん・ぞうさん・かばさん・あおむしさんが登場。
それぞれハンドルを持った状態で「僕はどんな車に乗っているでしょうか?」と読者に語りかけます。
貢をめくると、乗り物の全貌が見え、その車を運転している様子が描かれます。
最後のあおむしさんさんは、形が変形するのですが・・・あおむしならではの展開が待っています!!
☆書店員の感想
●ハッキリとした色使い。シンプルな動物の描写が、小さな子ども達には分かりやすい!0・1歳のお子さんにオススメの絵本。
表紙からも分かるように、全てのページの背景が真っ白になっています。その中に動物と乗り物が登場します。
動物・乗り物ともに0・1歳の小さな子でも注目しやすく、この動物の名前は何なのか、なんの乗り物なのか、分かりやすいデザインだと思いました。
動物達が乗っている乗り物も、全て、町でよく見かけるような馴染みのある乗り物です。名前を知らない子でも、「これは救急車だね。」「カーキャリアって言うんだよ。沢山車を乗せているね」と言葉をプラスして話してあげることで、知識が広がっていく事でしょう。
●表紙のパンダ親子にもぜひ注目してね。
表紙のパンダさん親子はパンダの乗り物に乗っていますが、この乗り物はどんな車でしょうか?実はよく見ると、パトカーなんですよ!
「パンダのパトカー」って言葉の語呂もいいし、なんか互いに白黒でぴったりな組み合わせだなって思いますよね。赤いシートとランプがポイントになっていて、シンプルでありながらデザイン性もあって可愛らしさも感じます。
本書で描かれる乗り物は表紙のパトカーも入れて7種類。(最後のあおむしさんの乗り物は二段階変形型⁉)どれもデザインに特長がありながら、シンプルで分かりやすくどれもとっても可愛らしいんです!
●「どんなくるま?」と読者に語りかけ、答え合わせをする繰り返しの展開スタイルで、「どんな車かな?」と想像するのが楽しい絵本です。想像をはるかに超える形の乗り物の登場で「まさか!こんな乗り物だったとは!!」と驚き、嬉しくなるポイント。
小さな子ども達にも馴染みのある、キリンさん・うさぎさん・いぬさん・ぞうさん・かばさん・あおむしさんがそれぞれ一人ずつカラフルな乗り物のハンドルを持って登場します。そして、「うさぎさんの車、どんな車?」と読者に語りかけます。読者はその動物とハンドルの雰囲気から乗り物を想像するという訳です。
めくる前に「どんな車なのかなー?」とよく想像して、親子でなら「何かなー?』と話し合ってからめくってみてほしいと思います。
ページをめくるとうさぎさんの乗っている乗り物がドーンと大きく描かれているので、その結果を見てみましょう。
「えー!?」と想像を超えた驚きの結果が待っているかもしれません♬
詳しくお話すると、動物の顔が車のボンネット部分に描かれているという事だけでなく、乗り物の別の場所が本来の乗り物の形から変形して、その動物を思わせる形になっているんです。
例えばうさぎさんの乗っていた救急車。ルーフ(屋根部分)がうさぎの耳を思わせる形になっています。
私が一番驚いたのはもちろん最後のあおむしさんの乗り物なのですが、キリンさんにも驚きました。キリンさんの持っているハンドルからは、クレーン車は想像できないなーと思ったからです。
その動物らしさというか、特長をよくとらえている乗り物だからこそ、「だからキリンさんはクレーン車だったのね」と、納得できるんです。
さあさあ、ゾウさんの乗っている消防車はどんな形でしょう。先ほどもチラッとお話した、「あおむしさんの乗り物が二段階変形する」ってどういう事でしょう。
ぜひ、想像してみてください☆そして本書をめくって答え合わせをして下さいね。
- 作品名:どんなくるま
- 作:ナカオマサトシ 絵:いしかわ☆まりこ
- 出版社:パイ・インターナショナル