はじまるよ はじまるよ
歌に合わせて、手遊びをしましょう!歌に合わせて、増えていく数字を動物などで表現していきます。数字を覚える練習にもピッタリ!
☆3つのおすすめポイント
- 「はじまるよ、はじまるよ」の歌に合わせて、楽しく指遊びをしましょう。1、2…と数字が増えていきますので、数字を覚える練習にもなります。
- 数字と一緒に生き物の名前も覚えられます。イラストも可愛らしく、にっこり楽しいキャラクターたちと一緒に仲間入りしたくなります。
- 歌も歌詞もアレンジ自在!お子さんの好きなものに合わせて、替え歌してみたりなど、楽しんでみましょう。
☆あらすじ
髪の毛を、ちょんまげのように頭の上で結んだ男の子、「はじまる」くんがいます。
はじまるくんと一緒に、歌を歌います。
「はじまるよ、はじまるよ、はじまるよったら、はじまるよ」のフレーズが繰り返し出てきます。
そのあとに続いて、まずは「1」。
両手のそれぞれ人差し指を出して、1を表します。指はそのままで、手を握り合わせると…
どろん!いちと、いちで、にんじゃに大変身!
さて、次はなんでしょう。
にと、にとで…
両手をそれぞれピースサインにして… このポーズといえば!
かにさんです。
2のつぎは3ですね。
さんとさんで…
指を三本たてて、ほおにくっつけると…
ねこのひげになりました。
3から4になります。親指を曲げ、指を4本立てると…
たこの足!4と4を合わせると、ちょうど8本の足になりますね。手を下に向けてぶらぶら、タコのようににょろ〜ん、とします。
つぎは5、手を広げて横にバサバサと広げると…
カラスになりました!はじまるくんを乗せて、元気に飛んでいます。とっても立派なカラス!
5はもう1回!
手を広げて、今度は手のひらを下に向けて左右にゆらゆらと動かします。すると…
なんと、ビックリ。
おばけさんになりました!はじまるくんもびっくりして、ひっくり返ってしまいました。
最後はみんなでぱちぱちぱちと、拍手をして終わりました。
☆際立った特徴
数字に合わせた指のかたちで生き物などの仕草を真似て、歌に合わせて手遊びをして楽しみます。手遊びしていると、いろんなものに変身したような気分になってきます。
はじまるくんをはじめ、出てくるキャラクターがみんな明るく可愛らしいです。
ボードブックで、しっかりとした作りです。中のページの紙もかたい材質で作られています。
本の最後に、歌いだしから1番〜6番までの歌詞と手遊びの仕方が、はじまるくんのイラストと一緒に描かれています。遊び方がわかる手遊び動画のQRコードもついていますので、スマートフォンから動画を見て、一緒に歌ってみることができます。お子さんと一緒にアレンジして遊ぶこともできますよ。
☆書店員の感想
●「はじまるよ、はじまるよ」の歌に合わせて、楽しく指遊びをしましょう。1、2…と数字が増えていきますので、数字を覚える練習にもなります。
はじまるよ、はじまるよ、の歌の歌詞が絵本のお話として書かれています。
はじめに、ちょんまげで黄緑色の服をきた「はじまるくん」がいます。歌に合わせて、いちといちで手を合わせたポーズをとると、忍者に変身しました!子どもって、忍者にちょっとしたあこがれがありませんか?我が家の息子たちは、忍者が好きなようで、「変身!」と言って遊んでみたり、手裏剣を投げる真似をしたりしています。(笑)はじまる忍者、かっこいいです。次男も興味津々で、はじまる忍者を見ていました。
1が忍者、2がカニさん、3がネコのひげ、4がたこさん、と、数字が順番に増えていき、曲も同じフレーズとメロディーの繰り返しなので、一緒に歌って遊んでいるうちに、歌も数字も自然と覚えやすいと思いました。3歳の次男も、毎日「これ歌って!読んで!」と言って本を持ってきてくれて、何回か読んでいるうちに覚え、歌を読む前に「せーの」というと、一緒に歌ってくれるようになりました。一緒に歌って、数字に合わせた手の形で動物の真似をしている姿が可愛らしく感じます。
長男のときは、1をしたあと、「1の次ってなんだっけ?」と考え、2のときはカニさんだね!といって歌い、また「2の次なんの数字だっけ?」と言って、その都度考える…といったやりとりが、はじめのうちは多くありました。そのおかげかそのうちに数の順番を覚えていきました。楽しく覚えていけたら、大人も子どももステキな記憶として残っていきそうですね。
●数字と一緒に生き物の名前も覚えられます。イラストも可愛らしく、にっこり楽しいキャラクターたちと一緒に、仲間入りしたくなります。
はじまる忍者、読んでいるお子さんくらいの年齢で、親近感が湧いてきます。
オレンジ色のまんまるな体のカニさん、黄色の体に茶色の模様が入った大きい猫ちゃんも可愛らしいです。
大きい真っ赤なタコもいますね。はじまるくんが、長い手に巻かれて抱き上げられています。ニッコリ笑ったタコさんと、ちょっとびっくりした表情のはじまるくん。シンプルで分かりやすい絵ですが、ページごとにそれぞれ表情が違い、変化が楽しめます。
真っ黒なカラスも、正面から描かれていて、飛んでいるような迫力も感じます。カラスの上にはじまるくんが乗っていて、忍者のかっこよさが増しているようにも思いました。
最後に出てくるおばけさん!白くてふわふわっと飛んで、はじまるくんにあっかんべーをしています。あっかんべーをされたはじまるくん、ビックリしてひっくり返ってしまいました。はじまるくんより大きいおばけさんなので、ビックリしてしまいますね。子どもらしいはじまるくん、愛嬌たっぷりです。次男もこのおばけのシーンも好きなようで、手を下げてぶらぶら〜と真似をするより、「あっかんべー」をするのが好きなようで、よう真似をしています。(笑)
最後に登場人物が勢揃いして拍手、パチパチ!にぎやかで、みんなにっこり、これからなにか楽しいことが始まるのかな、とワクワクした気持ちにさせてくれます。
歌が始まると1のときから順に、動物は右側に、はじまるくんは左側にいて、はじまるくんは次の数字の手を真似し、次に出てくるもののヒントを出してくれています。お子さんと、「つぎはなにかな?」とクイズ形式に進める楽しみ方も良さそうです。
●歌も歌詞もアレンジ自在!お子さんの好きなものに合わせて、替え歌してみたりなど、楽しんでみましょう。
長男が保育園に通っていたころは、この歌を歌ってから絵本の読み聞かせタイムが始まっていたようで、家でもよく歌ってくれました。そのときは、保育園の先生がアレンジされたのか、4のときの「たこのあし」が、「クラゲだよ」という歌詞に変わっていたり、5のときは「手はお膝、パンパン」といって、両手を座っている両足にぽんぽんと軽く叩いて置き、それから絵本が始まります、といった感じでした。家でも絵本を読む前にこの歌を歌っていることが多く、そのときの動画を見たり、この絵本を通して、今度は次男が歌を歌い、指遊びをして楽しんでいます。
指に合わせて違う生き物を当てはめてみたり、お子さんの好きなものを入れて替え歌をして楽しむのもいいですね。また、この歌は作詞・作曲不詳だそうです。どのような経緯でつくられたのでしょうね。長男の保育園ではすでに歌われていたので、もしかして、保育士さんの間から生まれた曲だったりして…と想像したら、ステキだなと思いました。想像なので、分からないですけれどね。
本の最後のページには、はじまるくんが分かりやすく手遊びと歌のお手本をしてくれています。楽譜もついていますので、参考にして歌ってみると良さそうです。我が家は長男の歌がお手本でしたので、合っているかどうか分からないかんじでいつも歌っていましたが、とても楽しかったですよ。
これからなにか楽しいことがはじまるよ、子どもたちがこれからのお楽しみにワクワクドキドキする、そんな歌と絵本のように思いました。
- 作品名:はじまるよ はじまるよ
- 著者名:とよた かずひこ(著者インタビュー)
- 出版社:世界文化社