パンの ふわふわちゃん

パンの背中に乗って空のお散歩へ行ってみたくなる! 2・3歳の冒険好きな子にピッタリ!美味しい物を見つけに出掛けましょう♪読み終わった後には、あなたもふわふわちゃんを食べたくなるよ★

☆3つのおすすめポイント

  1. ふわふわちゃんは、食べることが大好き!そして食べると、どんどん体が大きく膨らんで、ふわふわ~と浮かびます。美味しいものはどこにあるかな?どんな出会いが待っているかな?お外にレッツゴー!
  2. パンのフワフワちゃんは、食べられることも大好き!お腹が空いたみんなに食べてもらって嬉しい気持ちです♪食べてもらうと膨らんだ体が小さくなってゆっくり空から落ちてきます。
  3. ミニページの仕掛けで、ふわふわちゃんの美味しいものを食べた姿のビフォーアフターを楽しめます。そしてお店の窓枠が穴あきの仕掛けにもなっています。ふわふわちゃんは、ここから外へ出入りしますよ。楽しさが最初から最後まで続きます!

☆際立った特徴

ふわふわちゃんは、パン・いちご・にんじん・はちみつなどこっそりと食べるのですが、食べる前と後では、体の大きさが変わっていきます。その変化をミニページ(ハーフページ)のしかけで楽しむことが出来ます。ミニページをめくるとふわふわちゃんの体が大きくなります。途中パン屋さんの窓枠がくり抜いてある穴あき仕掛けにもなています。

ひさかたチャイルド出版社のホームページで、ミニページってどのようなものなのか見て確認できます!ぜひ、ご覧ください!

☆あらすじと書店員の感想

ふわふわちゃんは、食べることが大好き!そして食べるとどんどん体が大きく膨らんで、ふわふわ~と浮かびます。美味しいものはどこにあるかな?どんな出会いが待っているかな?

小さなパン屋さんに並べられたこの店で一番大きい食パン、それが可愛くニッコリした顔のフワフワちゃんです。ふわふわちゃんは、ある日隣に並べられたパンがとっても美味しそうでお店のおじさんが見ていない隙に、食べてしまいました。1個、2個・・・とっても美味しくてムシャムシャパクパク。すると、ぷわ~んと体が大きく膨らんでいくではありませんか。最初の2倍程に膨らんだふわふわちゃんは、「美味しい物がもっとたべたーい!」とお店の窓から、ふわふわふわ~んと、飛んでいきました。どこへ行くのかな?

最初に見つけたのは森に実った沢山のいちごです。動物の子ども達に分けてもらってムシャムシャ食べると、ふわふわふわ~んと更に体が膨らむふわふわちゃん。2倍ほどの大きさになりました。 

動物の子ども達が乗っても全然余裕があるほど大きくなったふわふわちゃんは、ふわふわふわーんと次へ向かいます。そこには収穫された大きなにんじんがゴロンと横たわっています。畑仕事をしていた人間の子ども達よりも2倍ほど大きいにんじんを、ふわふわちゃんにプレゼント!パクパクムシャムシャ食べると、ふわふわちゃんは・・・更に大きくなりました。動物の子ども達も人間の親子も、みーんなふわふちゃんの背中に乗ってお散歩へ出掛けます。

そして、ふわふわふわーんとお散歩すると、なんとも美味しそうなハチミツをビン詰めしているクマの親子のお家のお庭へ着きました。大きなスプーンですくったハチミツを「はいどうぞ!」と食べさせてくれるクマのパパ。トロットロで甘い匂いがするハチミツをふわふわちゃんは、ぺろぺろーん!と食べると、もっと膨らんで・・・もっと大きくなりました。空までふわふわふわーんと飛んだふわふわちゃんは、出会ったお友達みんなを背中に乗せて(11人)、なんと青空の中をお散歩です。温かくてふわふな背中にみんなはウトウトと眠ってしまいました。

パンのフワフワちゃんは、食べられることも大好き!お腹が空いたみんなに食べてもらって嬉しい気持ちです♪食べてもらうと膨らんだ体が小さくなっていきます。

何かを食べるごとに大きく膨らんだフワフワちゃんでした。そして、背中にお友達を乗せて一緒に空をお散歩できてとても嬉しい気持ちです。みんなも同じ気持ち。のんびり空の散歩を楽しんでいたそんな時、お友達の誰かのお腹が「ぐるるるー」と鳴りました。

ふわふわちゃんは、自分を食べてもらう事にしました。

ふわふわちゃんの背中の部分を一口大にちぎってぱくっと食べてみると、『おいしい!イチゴの味がするよ!』『ここはにんじんの味がするよ!』と喜ぶ声が!!つまんだ場所によって様々な味を楽しむことが出来るのです。それは、今までふわふわちゃんが食べてきた物の味がミックスされて、ふわふわちゃんの体の一部になっているという事なのですね。

そして、「美味しい!」と喜んで食べてもらえて、今まで以上に嬉しそうな表情のふわふわちゃんです。

どんどん食べてもらって、ふわふわちゃんの体は少しずつ小さくなっていきます。そして小さくなるにつれて、だんだん空から落ちてくるふわふわちゃん。とうとう元の大きさまで縮んでパン屋さんに帰ってきました。

背中に乗っていたお友達とはここでお別れです。手を振って別れるみんなの手には、ふわふわちゃんのパンを袋に入れて持っています。ふわふわちゃんがお土産にプレゼントしたのでしょうね。

さあ、何も知らないパン屋のおじさんです。そーっとお店の中に戻ったふわふわちゃんを見て、「おや?こんなに小さかったかな?」と不思議に思っています。でも、おじさんには今日の出来事は秘密です。

そしてまた、ふわふわちゃんは、お店のパンをつまみ食い・・・してますよ。という事はこれから何が起こるかな?

それはみんなだけの秘密なのです★

参考文献)KUMONNがうた・読み聞かせを応援[ミーテ] 絵本作家かとうようこさんのインタビュー「絵本は幸せを蓄える素敵な貯金箱」

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。