ペネロペおおきくなったらなにになる?
「大きくなったら何になりたい?」3歳頃からの読み聞かせにピッタリ!ペネロペのお友達の夢を聞いてみましょう!クイズにして発表しますよ!一緒に当てっこ遊びを楽しみましょう♩
☆3つのおすすめポイント
- 「大きくなったら何になる?」と聞かれたペネロペは、お庭でかくれんぼがしたいと答えます。先生は今の事じゃなくて、もっと大きくなったらという事だよ!と伝えました。
- 大きくなったら何になりたいか、クイズにして出し合うことになりました。一人ずつがなりたい夢について、ヒントを出すのですが・・・。一緒に考えて見ましょう!貢をめくると答えがわかります。
- ペネロペの夢は幼稚園の先生でした。みんなと遊んでいたいと話します。最初にお庭でかくれんぼがしたいという答えと、ほぼ気持ちは一緒ですね。ペネロペは、幼稚園の生活やお友達が大好きなのでしょう。そんな楽しい生活を、大きくなっても続けていたいと思うペネロペです。
☆あらすじ
ペネロペが通う幼稚園。先生がみんなに聞きました。
「みんなは、大人になったら 何をしたいかな?」ペネロペはそれを聞いて『私は大人になったらお庭でかくれんぼがしたいわ』と答えました。
しかし、先生は「ペネロペ違うわ」と言います。そこで、友達がどんなお仕事したいのかクイズを出し合うことにしたのです。
一番初めはユリスです。「僕はヘルメットをかぶってブーツをはいているよ。僕のお仕事なーんだ?」とユリスはクイズを出しました。『わかった!ユリスは海に潜るダイバーになりたいのね?』でも、残念。正解は宇宙飛行士でした。海に潜るのにブーツはいらないね。
次にクイズを出すのはアラジンです。「僕もヘルメットをかぶるよ!それから長いホースで水をまくんだ。僕のお仕事なーんだ?」ペネロペはピンと来ました。『アラジンのお仕事は草木のお手入れをする庭師ね!』でも、またまた残念。アラジンがなりたいのは消防士でした。水やりをするのにヘルメットはかぶらないね。
セザリーヌ・ストロンボリ・リリーローズが、順番にクイズを出しました。みんなとっても素敵な夢を持っています。
さて、ペネロペの番です。「ペネロペは大きくなったら何になるの?」先生が聞きました。しかし、ペネロペは沢山のお仕事があって、どれにしようかまだ迷っています。
『そうだ!!』急にペネロペは思いつきました。
『大きくなったら、幼稚園の先生になるの。それでね、ずっと楽しく遊んでいたいな』
☆際立った特徴
ペネロペはフランス生まれの可愛いコアラの女の子。色んな事に興味津々のペネロペは、毎日やりたいことがいっぱい!ある日、幼稚園で先生がみんなに聞きました。大きくなったら何になる?するとペネロペは「大きくなったら、お庭でかくれんぼがしたいな!」いえいえ、もっと大きくなったらって事だよ。さあ、みんなは大きくなったらどんな人になりたいかな?
みんなでそれぞれ将来の夢をクイズにして出し合って、あてっこ遊びを始めましたよ。
☆書店員の感想
「大きくなったら何になる?」と聞かれたペネロペは、お庭でかくれんぼがしたいと答えます。先生は今の事じゃなくて、もっと大きくなったらという事だよ!と伝えました。
「大きくなったら何になりたい?」と聞かれたら、きっと将来大人になったら何になりたいのか聞かれたんだなと、思う人が多いと思います。しかし、ペネロペは『私は大きくなったらお庭でかくれんぼがしたいな』と答えました。大きくなってもかくれんぼがしたいって事は、自分の子どもと一緒にかくれんぼしたいとかって事かな?と私は感じました。
しかし、先生は、伝え方が不十分だったかな。お姉さんになったらどうなりたいのかを答えてしまったのかな?と思い、「違うわ。ペネロペ」と言いました。別に間違っていないし、そんな答えもいいのにな・・・と私は思うのですが、残念。
でも、先生にはもしかしたら、意図があったのかもしれません。さて、その意図とは・・・?
大きくなったら何になりたいか、クイズにして出し合うことになりました。一人ずつがなりたい夢について、ヒントを出すのですが・・・。一緒に考えて見ましょう!貢をめくると答えがわかります。
ペネロペのお友達は、上手に自分のなりたい将来の仕事をクイズにして発表します。その仕事の特徴的な部分をヒントにもしているのですが、読者も一緒に考えてみましょう!何だろう?職業って限りなく多く種類があるので、答えるのはけっこう難しいです。しかし、ペネロペはすぐに答えます。「ユリスのお仕事は海のダイバーね!」
しかし、残念ながら外れてしまいます。2つのヒントの内、1つは忘れちゃっているようでう。そこがペネロペの子どもらしい所ですね。それでも、みんなの出すクイズを一生懸命に答えようとするペネロペは、とっても純粋でみんなの事が大好きなんだと伝わります。
5人のお友達が順番にクイズを出すのですが、そのページには、ペネロペがきっとこれだろう!と思った職業に自分たちがなっている絵が描かれています。お友達と2人で同じ夢を共有しているように見えます。貢をめくると、正解の職業がクイズを出した本人の口から発表されます。すると、たちまちお友達とペネロペは、その職業になった絵に変わります。こんなカッコいいお仕事あるんだなとペネロペは驚いて、楽しんでいるのかもしれませんね。
きっと、ペネロペのセリフにはないのですが、「素敵ね!きっとあなたならなれるわよ!」と言っているのかもしれません。
ペネロペの夢は幼稚園の先生でした。みんなと遊んでいたいと話します。最初にお庭でかくれんぼがしたいという答えと、ほぼ気持ちは一緒ですね。ペネロペは、幼稚園の生活やお友達が大好きなのでしょう。そんな楽しい生活を、大きくなっても続けていたいと思うペネロペです。
お友達の色んな夢を聞いたペネロペ。ペネロペは改めて、先生に「ペネロペは大きくなったら何になるの?」と聞かれました。沢山のお仕事があってどれにしようか迷っちゃう・・・。『そうだ!!』ペネロペは思いつきます。『私良い事おもいついたよ!大きくなったら幼稚園の先生になる!それでね、みんなでずっと楽しく遊んでいたいな』と答えました。
ペネロペは、こんな風にみんなと楽しいお話をしたり、遊ぶことが大好きなのでしょうね。こんな時間がずっと続いたら嬉しいな、こんな楽しい時間を大きくなった自分も感じていたいなと感じたのでしょう。きっとお庭で子ども達と一緒にかくれんぼして楽しむ幼稚園の先生になれますね。先生も、きっと嬉しかったのではないでしょうか。お友達思いで、どんな考えにも共感できるペネロペは、きっと素晴らしい大人になり、誰よりも子どもたちの事を考えて、子ども達に寄り添える先生になることでしょう。
どんな将来が待っているのか、子ども達はまだ分かりません。
夢を持っている子ども達はとっても素敵ですね。もちろん、まだ実際に大きくなった自分が想像できない子もいるでしょう。いつか見つけられるから、焦らなくても◎です。
大人になると、「将来、何になりたい?」と、子どもに聞くことはあっても、自分が今から何をしたいのか考えることって、ほぼありません・・・。私は、自分の事よりも、子どもが将来なりたい事を見つけることが楽しみであり、近い将来元気に働く大人になった時の子ども達を見て、小さい頃はこんなだったのにね、嬉しいねと、感じられる日が来る事が将来の夢です。
本書は、ペネロペとお友達達がクイズ形式で将来の夢を語ってくれます。きっと、読者の子ども達も「私は看護師さんになりたいな」「私は結婚したいな!」と、なりたい自分を見つける事が出来るかもしれません。
読み終わった時には、子ども達には、小さな夢や大きな夢、いっぱいいっぱい希望をもって、元気に大きく育って欲しいと心から願いました。きっと明るくて希望に満ち溢れた素敵な未来が待っていることでしょう。
- 作品名:ペネロペ おはなしえほん㉒ペネロペ おおきくなったら なにになる?
- 著者名:文 アン・グットマン 絵 ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳 ひがしかずこ
- 出版社:岩崎書店