「最近、おじいちゃんトイレが近くて困るのよね…」
介護の現場やご家庭で、こんなお悩みはありませんか?
高齢になるとトイレの回数が増えるのはよくあることですが、実はその「トイレが近い」という症状、「頻尿(ひんにょう)」と「多尿(たにょう)」の2つのパターンがあるのをご存知ですか?
一般的にはどちらも「頻尿」とひとくくりにされがちですが、実は原因となる体のサイン(病気)が全く違います!

今回は、この2つの違いとケアのポイントを、スッキリ解説します。
💬 どちらも「トイレが近い」けれど…?

カイゴちゃん!利用者さんが『最近トイレが近くて困る』って言っていたんですけど、これって『頻尿』ですよね?テレビのCMでもよく聞きますし!

エマさん、気付いてくれてありがとう!でもちょっと待って。その利用者さん、トイレに行く『回数』が多いだけかな?それとも、毎回オシッコの『量』もたくさん出ているかな?

えっ?回数だけじゃなくて、量も関係あるんですか?

そうなんです!『トイレが近い(何度も行く)』という結果は同じでも、『頻尿』と『多尿』では、体に起きているトラブルの原因が全然違うんですよ。順番に整理していきましょう!
🚽 1. 頻尿(Hin-nyō):行く「回数」が多い状態


まずはよく聞く『頻尿』から教えてください!

頻尿は、1日の尿の総量は普通なのに、『トイレに行く回数だけが異常に多い』状態です。1回に出る尿の量は少ないのが特徴ですね。

膀胱(ぼうこう)が老化で硬くなって尿を少ししか貯められなくなっていたり、前立腺のトラブル、または膀胱炎などの感染症が原因で起こります。
出きっていない感じ(残尿感)が残る場合もあるので、またすぐに行きたくなってしまうよ。
🌊 2. 多尿(Tanyō):1回の「量」が多い状態


では、『多尿』はどういう状態ですか?

多尿は、トイレに行く回数が多いだけでなく、『1回に出る量も多く、1日の尿の総量が異常に増えている』状態です。だいたい1日に3リットル以上の尿が出ると多尿と呼ばれます。

イラストのように、巨大なコップにたっぷりの尿で溢れそうになっている、そんなイメージなんですね。回数は多くないのに、1回で大量に出るんですね!

その通り!多尿の場合は、膀胱のトラブルというより、糖尿病や腎臓の病気など、全身の病気が隠れているサインの可能性が高いんです!
📝 3. 試験に出る!&現場で使える「キーワードセット」

ここからは、介護福祉士試験の勉強中の方も、ご家庭で介護をされている方も絶対に知っておいてほしい、観察のポイントをまとめました!

💡 4. おさらいクイズ!ケアの鉄則

頻尿と多尿の違い、バッチリ覚えましたか?それでは最後に、介護現場でよくあるお悩みから、正しいケアのクイズを出題します!

よーし、おさらいクイズに挑戦してみます!


うーん、トイレの回数を減らしたいお気持ちはすごくわかるけど、水分を我慢するのは体に良くないはず…ということは!


エマさん、大正解!漏れるのが不安でも、自己判断での「水分制限」は絶対にNGです!

トイレが近くても、こまめな水分補給が必要なんですね!

その通り!ちょっとした違いを知っているだけで、大きな病気の早期発見や、命を守るケアに繋がります。排泄のケアはデリケートですが、知識があればもっと優しく、安心してサポートできますよ。これからも一緒に、一つずつ学んでいきましょうね!

