いっしょにあそぼ ぶんぶんきいろ
赤ちゃんと遊ぶ絵本にピッタリ!赤ちゃんでも見やすい”色”で作り上げられています。ハチさんが黄色のお友達を紹介しまーす♩
☆3つのおすすめポイント
- まだ視力の弱い赤ちゃんでも「見える」白と黒と黄色の3色が中心の絵本。17.5cmの正方形のボードブックです。赤ちゃんは、目や口がある物に、目が行きやすい!!視線が行きやすいように考えられた構成です。
- どのページからでも読めます。1ページだけでも、半分だけでも、もちろん全部でも、赤ちゃんのご機嫌に合わせて一緒に楽しむことができます。
- バナナ・ハチさん・ひよこなど・・・赤ちゃんに馴染みのある物ばかり登場!穴あけの仕掛けもあって赤ちゃんも喜びます。
☆あらすじ
見開き1ページで1つのお話・絵になっています。1ページずつ紹介します。
・大きなバナナがににっこり笑っています。そこにハチさんが飛んできて、バナナにちょこんと座りました。お話を始めたのかな?
・黒い背景にお顔が浮かんでいます。これはきっと黒色の”クロちゃん”??ハチさんがブーンと白い線を引きながら飛んで行きました。白猫さんが手を伸ばしてハチさんにタッチしようとしています。
・白色の背景にお顔が浮かんでいます。これはきっと白いお顔の“シロちゃん”??ブーンブーンブーンと3匹のハチが飛んでいきます。水色の線を引いて飛んでいるの子もいます。
・黄色のプリンの上からスルルルルーと滑り台で降りているようなハチさんがいます。黄色のプリンにクリームがポンと乗っかって、一口食べたら「あまーい!プルンプルンに美味しいプリン」と思う事でしょう。
・黒い背景に白のマグカップが4個。はちみつ色の紅茶にコーヒー・ミルク・・・どれが飲みたい?どれにする?ハチさん飛んできてマグカップとちゃんとお話中です。
・丸くて大きなホットケーキ。ハチさんがはちみつを、おすそわけ♩ホットケーキの上からタップリかけたら、出来上がり!おいしそう!
・さんかくおむすびが並んでいます。ハチさんがおにぎりちゃんとこんにちはーってご挨拶。どのおむすび食べる?中身はなんでしょうねー パクパクパクー
・ヒヨコが6羽でお散歩中。ピヨピヨピヨとおしりをフリフリ歩いています。黒い帽子をかぶった1羽。黄色に黒でビシッときまってます。似合ってるね!
・黒色の背景に黄色とオレンジと白の星が広がっています。宇宙人のお友達が「ばあ!」って顔を出してくれています。星さん達はキラキラと輝いてニッコリ笑顔♩
・黄色と黒の縦じまの背景色。ハチさん10ぴきのお顔だけが見えています。背景のしま模様に隠れてしまったんだね。さて、どこにいるでしょうか?穴あきの仕掛けもありますよ。ページをめくると、しろの背景に変わりました。「みーつけた!」可愛いハチさん10ぴきが現れました。ぶんぶんぶんぶん♩赤とピンクのお花の中でニッコリと笑顔で遊んでいます。
☆際立った特徴
黄色・黒・白の3色がメインで使われています。その中で、バナナ・ハチさん・ひよこなど・・・黄色の代表が登場します。ハチさんがお散歩しながら黄色いお友達を教えてくれているようです。13ページのボードブックです。少し重みがあります。赤ちゃんに読む時にはお膝の上に置いたりテーブルに置いてなど、配慮してあげてください。
そして、裏表紙に紹介されているのですが、【白・黄色・黒のコントラストがまだ視力の弱い赤ちゃんにも「見える」ので、赤ちゃんが本を見て喜ぶ姿が見られるでしょう】との事です。焦点が合わせやすい20cm位の位置で見せてあげると良いそうです。
☆書店員の感想
まだ視力の弱い赤ちゃんでも「見える」白と黒と黄色の3色が中心の絵本。そして、赤ちゃんは、「目や口がある物に、目が行きやすい!!」視線が行きやすいように考えられた構成です。
赤ちゃん絵本のとっても素敵な所は、どのページから開いても楽しめることだと思います。そして、そのページだけでもいいし、赤ちゃんが自分で途中ページをめくってしまって飛び飛びになっても、全部読んでも、全てマルだと思います。
赤ちゃんのご機嫌や、興味に合わせてあげたら、良いのではないでしょうか。
本書は、どこのページを開いても可愛らしいハチさんが楽しい黄色のお友達を紹介してくれます。途中でめくって飛び飛びになっても大丈夫です。
◎赤ちゃんは、目や口がある物に、目が行きやすい!!
その赤ちゃんの特徴に対して、上手く考えられた絵本です。犬や猫だけでなくバナナやおにぎりなど、登場するキャラクター・食べ物に目と口がついていて、自然と赤ちゃんの目が行くように考えられています。それに合わせて語りかけるような文章になっています。とても計算された構成に、実は私は驚きました!!
我が家の子どもが赤ちゃんの頃、絵本を読また時の話なのですが、ここを見て欲しい!!と思った場所に赤ちゃんの目線が行かないことがあり、「ここだよ!」と一生懸命指差して伝えるのですが、なかなか・・・という事がありました。その点、本書は見て欲しい所にピンポイントで視線が行くので、語りかけしやすいと思います。
そして、読むスピードやタイミングの話なのですが、赤ちゃんは最初から最後まで見ないことも多いし、途中のページ1枚だけ見て、他に興味がいくって事も多いと思います。私はそれで◎なのではないかと思っています。1ページだけでも全部でも。お子さんのペースに合わせてあげたら、より本書を楽しいと思ってもらえると思います。
そして、赤ちゃんは、言葉にしてお話は出来ないかもしれませんが、お母さんお父さんの声が大好きです!それに答えようと一生懸命体を揺らして動いたり、「あー」「うー」と声を聞かせてくれる時もあれば、じっと絵本を見たり、もちろん反応しない時だってあります。それでも、お父さんお母さんの声をよく聞いています。優しい語りかけや絵本の読み聞かせは、特に大好きな時間なのではないでしょうか。ぜひ、「ここにハチさんがブーンと飛んでるね」などと、お父さんお母さんが絵本を開いてぱっと見て感じた事を素直に話してあげて欲しいと思います。
赤ちゃんの中で「本当だ、ここに何か飛んでいるな。はちさんて名前なのかな?」とさらに楽しく、さらに興味を持って、何かしら感じてくれると思います。ぜひ、赤ちゃんとの絵本タイムを楽しんでくださいね♬
- 作品名:いっしょにあそぼ ぶんぶんきいろ
- 著者名:柏原晃夫(かっしー)
- 出版社:学研プラス
- デザイン:京田クリエーション