うたえほん
赤ちゃんからピッタリ!乳幼児期の大切な時間を童謡でもっと楽しく、想像力豊かにしてあげましょう!
☆3つのおすすめポイント
- 赤ちゃんに繰り返し歌ってあげたい、昔から愛されている26曲の童謡を、楽譜と歌詞で紹介。その時の状況や興味・季節に合わせて本書を開いて選曲し、歌ってあげられます。
- 歌っていると歌詞の情景が浮かんできます。子どもの想像力を遊びの中で育む方法のの1つです。
- 私が赤ちゃんを育てていた時の鉄板曲「ゆりかごのうた」についてご紹介。
☆あらすじ
童謡の良さは、その歌の情景が歌いながら想像でき、子ども達の想像力を遊びの中で育む方法の1つです。童謡は1番から3〜5番と長く続いていくものもあります。本書の中では「おはなしゆびさん」が5番までと1番長い曲です。(本書にはありませんが「鉄道唱歌」という曲は、なんと344番まであるそうです・・・)
全てにストーリーがあり、情景が浮かんできます。まるで映画のようです。
童謡は小さな子どもでも簡単に口ずさめるメロディーが多いです。そして、物語の情景が思い浮かぶからこそ、歌詞もすぐに覚えられるように思います。
成長や興味に応じて、子ども1人1人に合わせて繰り返し歌ってあげたいですね。
本書は、見開き1ページに1曲ずつ紹介しています。歌詞を読まなくても絵を見ただけで、絵と歌がリンクするようにも感じます。きっと字をまだ知らない小さな子どもでも、同じように絵を見たら、歌で伝えたいことが伝わるように思います。それだけ、作者の土田善晴さんは歌詞の世界を上手く表現しています。
↑ユーチューブでも紹介していますので、ぜひ、御覧ください。
☆際立った特徴
赤ちゃんに繰り返し歌ってあげたい、昔から愛されている26曲の童謡が、楽譜と歌詞で紹介されています。
歌のイメージに合わせた絵が、どれも可愛らしく優しい雰囲気で描かれています。
30代のママさん世代でも、聞いたことあるけどよく知らないといった曲もあれば、よく耳にするし子どもに歌ってあげているという曲まで、本当にさまざままです。
眠たそうな赤ちゃんには「ゆりかごのうた」電車好きには「きしゃぽっぽ」冬には「ゆき」など、その時の状況や興味・季節に合わせて本書を開いて選曲し、歌ってあげられます。楽譜もついているので、知らない童謡もぜひ歌ってみてくださいね。赤ちゃんから就学前、小学生になっても、繰り返し見て、歌える絵本です。
掲載曲
ゆりかごのうた / おかあさん / うさぎ / こもりうた / ことりのうた / ぞうさん / あかいとりことり / おはなしゆびさん / どんぐりころころ / ひらいたひらいた / ちょうちょう / かわいいかくれんぼ / やぎさんゆうびん / ぶんぶんぶん / いぬのおまわりさん / しゃぼんだま / かたつむり / とんぼのめがね / おすもうくまちゃん / きしゃポッポ / むすんでひらいて / ゆき / うれしいひなまつり / こいのぼり / たなばたさま / むしのこえ
☆書店員の感想
保育士なこともあり、わりと童謡に溢れた子育てをしているかもしれません。
私の好きな歌の中に、童謡もいくつかあって、それはカラオケみたいにマイクを持って歌うのではなく、生活の中で自然と脳内や口から出てくるものがほとんどです。
例えば、「ことりのうた」散歩していたら鳥がチュンチュンと鳴いていると、「ことりはとってもうたがすきー♬」と頭に流れてきます。トンボが飛んでいれば「とんぼのめがね」神社の境内でどんぐりが落ちていたら「どんぐりころころ」と、1人の時は頭の中のBGMとして流れ、子どもがいれば口に出して歌います。我が家の周りは田んぼが多いので、娘と息子と私と歌っても周りを気にする必要は無いので助かります。子ども達もわりと私との散歩で歌うことは喜んでくれます。詩の情景と今目の前の情景がマッチすると、なんだか嬉しいし、心を豊かにしてくれていると感じるんです。美しい物をより美しく、季節の変わり目やその時の季節らしさを教えてくれるような気がします。
童謡でのふれあい遊びも大好きです。本書の中でも「むすんでひらいて」や「おはなしゆびさん」が載っています。一人でやるより、やっぱり大人が一緒にしてあげると子どもは喜びます。ぜひ、子育てで取り入れて上げてください!
●私の初めての子育て
私の初めての出産は11年前の長男の時でした。生まれてすぐに里帰りしたのですが、私の両親も共働きで、食事やお風呂は手伝ってくれるけど、日中も赤ちゃんと私。夜も泣いても手伝ってもらわず私がお世話。といった感じで、自宅にいながらほとんどワンオペ育児でした。特に辛かったのは夜泣きです。泣き止まないしどうしようどうしよう・・・と泣きそうになったことも。そんな時に頭に流れた曲が「ゆりかごのうた」でした。
歌詞はあまり分からず、メロディーだけが分かったので、なんとなくで即興で歌いました。
私と息子だけの空間だけど、なんとなく恥ずかしくて、でもそんなこと言ってられない!と開き直って歌った思い出があります。
何度も何度も繰り返すうちに、息子は泣き止み、むにゃむにゃと眠ってくれました。
今思えば、私の不安な気持ちが息子に伝わっていたのだと思います。歌うことで私自身が落ち着き、開きなおったことで余裕が出来たのだと思います。
それから、「ゆりかごのうた」は赤ちゃん時期の私の鉄板曲となり、3人の子どもを育てました。今では子ども達にとって”子守唄”はもう必要ではなくなりました。でも、自分が親になった時に、ぜひ子どもに歌ってほしいなと思います。その時は私がおばあちゃんで歌ってあげればいいのかな。それはそれで楽しみです★
- 作品名:うたえほん
- 著者名:つちだよしはる
- 出版社:グランまま社