ぎょうれつのできるはちみつやさん
お料理好きにピッタリ!お手伝い大好きっ子にオススメです。はちみつの甘さに花の香りがフワッとアクセントになった甘いホットケーキはいかがですか?
☆3つのおすすめポイント
- クマのパパは只今はちみつを探して旅をしています。ぐうぐう山の春が近づくと共に、クマのパパが遠い山から一つ、また一つと、ぐうぐう山に近づくように戻ってきます。その土地に咲く花の絵ハガキと、その花から採れるはちみつの瓶が届き、とてもいい香りのはちみつを子供達とママは、いただきます。
- クマのパパの帰りを待っていたクマの子供達とママ、そして森の動物達。いよいよ【クマのはちみつや】がオープンします。待ちに待った大勢のお客さんで行列ができています。ママのホットケーキにはどんなはちみつをのせてもらう?お好みで選べるそうですよ♪
- 甘い香りが森一面にしていそうな絵本。ぐうぐう山のアカシアの花の香りとアカシアのはちみつの香りが読者まで風に揺れて届いてくるようです。クマのママのホットケーキレシピ付き!
☆あらすじ
ぐうぐう山にはまだ雪が残っています。こぐまのクーとマーが眠っているとパパから小包が届きました。クーとマーのパパは、はちみつ屋さんです。今の季節はミツバチと一緒に南の国の花畑で旅をしながらはちみつを集めています。小包の中には小さな便とキレイな絵ハガキが入っていました。
【パパはぐうぐう山から3つ離れた南の山にいます。レンゲの花が満開で、ピンクのじゅうたんみたいだよ。採れたてのレンゲのはちみつを少しだけ送ります。パパより】
すっきり甘いレンゲのはちみつをヨーグルトの上に全部かけて3人で食べました。
それから何日かして、雪解けの水が小川に流れる頃、パパから小包が届きました。
【パパはぐうぐう山から2つ離れた南の山にいます。クローバーの花が満開でフワフワの雲みたいだよ。採れたてのクローバーのはちみつを少しだけ送ります。 パパより】
クリームみたいでふんわり甘いクローバーのはちみつをママは、焼きたてのパンに全部かけて3人で食べました。
それから何日かして、雪が溶けて木登りをして遊んでいると、パパからタンポポのはちみつの小包が届きました。絵ハガキには、【ぐうぐう山から1つ南の山にいます。】と書かれています。一緒に送られたタンポポのはちみつは、タンポポ畑のように金色でキラキラとした、おひさまの味がします。
それから何日かして、ぐうぐう山にもアカシアの花が咲くころ、辺り一面からパパの小包と同じ甘い匂いがしています。ママがクーとマーを呼びました。どうしたのかな?
「ただいまー!」パパが笑っています。「おかえりなさい!パパ!」クーとマーがパパに抱きつき喜んでいると、森の動物達も勢ぞろいしてい「おかえりなさい!くまさんパパ!」大きなはちみつの瓶でいっぱいの荷車に目を向けて嬉しそうに舌なめずりしていました。「さあ、忙しくなるわね!」とママが言いました。
ママは家の前の花畑にテーブルを並べると【クマのはちみつや】の看板をかかげました。それからもう一つ小さな【ホットケーキもあります】の看板も立てました。
お店の中はパパが集めてきた色々なはちみつがいっぱいです。レンゲ・アカシア・クローバー・タンポポ・モミのき・クリのき、レモン・・・みんなは好きなはちみつをホットケーキの上にかけてもらいます。クーとマーもお手伝いしています。
そして、「いただきまーす」とみんなで食べました。
ぐうぐう山は花盛りの季節、毎年はちみつ屋さんは行列ができます。今、花盛りのアカシアの花のはちみつはあっさりしていて、ママのやいたホットケーキによくあいます。

☆際立った特徴
はちみつやさんのクマのパパは、寒い季節はミツバチと旅をしながら、はちみつを集めています。時々届く小包にはパパがいる場所が描かれた絵ハガキと、そこで咲く花から採れたはちみつの小瓶が入っています。クーとマーが住むぐうぐう山に春が近づくと共に、パパも南の山から3つ先の山から2つ先の、1つ先の山へ、だんだんと近づいてきます。
届いた小包の中の小さなはちみつ。甘い匂いに誘われて窓から中を覗く森の動物たちも「今か今か」とクマのパパの帰りを待っています。
そして、暖かな春とはちみつ屋さんの開店をみんなが待ち望んでいるのです
☆書店員の感想
ぐうぐう山の春が近づく共に、クマのパパが遠い山から一つ、また一つと、ぐうぐう山に近づいてきます。その土地に咲く花の絵と、その花から採れるはちみつが届き、とてもいい香りがしてきそう。
クマのパパからの送られてくる小包の中には絵手紙とはちみつが入っています。そしていつも花畑の真ん中で仕事をするパパが描かれています。
まず、3つ南の山では一面ピンク色のレンゲ畑で働くパパの絵ハガキです。送られた採れたてのレンゲのはちみつは、すっきりと甘い味がするそうです。
2つ南の山では真っ白なクローバーの中で働くパパの絵ハガキです。フワフワの雲の上のように一面に咲くクローバーから採れたはちみつは、クリームみたいにふんわり柔らかくて甘い味でした。
1つ南の山では、タンポポが満開のタンポポ畑で仕事をするパパの絵ハガキです。一面がキラキラなおひさまみたい。送られてきたタンポポのはちみつは、キラキラな金色でおひさまの味がします。
だんだんとパパが近づいてきました。今まで出てきたハチミツ達、どれも味わってみたいです。送られたハチミツはクマの家族だけでペロッと食べるのですが、どれも違った楽しみ方をしています。もしかしたら読者に向けてオススメのハチミツの食べ方なのかもしれません。甘い匂いに誘われて窓の外から家の中を覗く動物たちの気持ちが分かります。食べてみたい!飲んでみたい!と、どれも思わせるような、甘ーいハチミツの香りがしてきます。
ぐうぐう山にアカシアの花が咲くころ、パパは沢山の集めたハチミツと共にクーとマーとママの待つ家へ帰ってきました。アカシアの花のハチミツはどんな味がするのかな?
クマのパパの帰りを待っていた森の動物達。いよいよ【クマのはちみつや】がオープンします。待ちに待った大勢のお客さんで行列ができています。ママのホットケーキにはどんなはちみつをのせてもらう?お好みで選べるそうですよ♪
待ちに待った【クマのはちみつや】のオープンです。色んな種類のそろったハチミツは、ママの作るホットケーキに合わせて好きなはちみつを選んでかけれるそうです。私ならなんのはちみつにしようかな。レモン?クリの木?タンポポ??読者も一緒に選べますね。そして、あまーいハチミツの風味の中にレンゲやアカシアの花の香りがフワッと広がり、ママの焼いたホットケーキがさらに美味しく感じることでしょう!
はー食べてみたい!!!読者の心は「ハチミツのホットケーキ食べたい!」と強く思うようになる事でしょう!でも大丈夫!!本書には【はちみつ★ホットケーキ】のレシピがついています!ぜひ、作ってみたい!みなさんも、ぜひ作ってみてくださいね♬
※1歳未満のお子さまには、食べさせないで下さい!!大きくなったら、ぜひ!

- 作品名:ぎょうれつのできるはちみつやさん
- 著者名:ふくざわゆみこ
- 出版社:教育画劇