さよなら さんかく
お父さんの読み聞かせにもピッタリ!ゆっくり優しい語り掛けが、きっとお子さんを喜ばせることでしょう!連想したり想像するって楽しい♬
☆3つのおすすめポイント
- 「さよならさんかく またきてしかく・・・」色と形をテーマに言葉を連想ゲームで繋いでいきます。
- 三角と言えば?丸と言えば??何が思いつきますか?左のページで沢山のまる・三角・四角・色・長さを連想させる物が登場します。自然と読んで、探して、想像して、楽しい話が弾むかもしれません。そしてお子さんの言葉の習得に繋がります。
- 繰り返しのリズムで、心地よく楽しい気持ちがどんどん膨らんでいくよう。だけど最後はおばけとなって飛んでいきます。またきてねー!また遊ぼうね!
☆際立った特徴
「なにかな?なにかな?」と繰り返し読者に問いかけています。繰り返すことで、本書を読んでもらったお子さんが「これ!これ!」と指をさしたり、知っている物があれば声に出して答えてくれやすいように工夫されています。
そして、見開き1ページに『しかくはなあに?しかくは豆腐。豆腐は白い』というように、一文が書かれています。例えば、「しかくはなあに?」のページでは、左のページに7種類の四角い物を紹介しています。自分の思う四角があるか探してみましょう!そして思いつかなかった物もあるかもしれないので、何があるのか見てみましょう♬お名前が分からない物は親御さんが一つづつ教えてあげてくださいね。
☆あらすじと書店員の感想
「さよならさんかく またきてしかく・・・」色と形をテーマに言葉を連想ゲームで繋いでいきます。繰り返しのリズムで、心地よく楽しい気持ちがどんどん膨らんでいくよう。
「きいろはなあに きいろはなあに」と繰り返し読者の子ども達に問いかけているように文が書かれています。
娘の話なのですが、実はこの絵本は私よりも、お父さんに読んでもらうのが好きなようで、この本を読む時はお父さんの所へ必ず行ってしまいます。なんでかなー?と観察していたら、お父さんが「なあに?なあに?」と問いかける言い方が、ゆっくりで普段の話し方よりも優しい感じがしました。
そして、1回目のなあに?で娘は考えて、2回目のなあに?でそっと指を指して答えていました。「これなあに?」と聞くとチンプンカンプンな答えを言うこともありますが、それがまた面白くて、娘とお父さんは顔を見合って笑っていました。
確かに一見これはなんだろう!?と考えてしまうイラストも本書には載っています。でもそれがまた、それぞれで想像させてくれて面白いなと思いました。
何よりも、娘にとって優しいお父さんの本書の読み聞かせは、嬉しい時間なのだと思いました。
最後はおばけとなって飛んでいきます。またきてねー!また遊ぼうね!「さよならさんかく またきてしかく」
「さよならさんかく」というタイトル、とても面白いですよね。どういう意味なんだろう!?と私はまずそこが気になってしまいました。「さよならさんかく またきてしかく」のタイトルページに、こぐまちゃん達が三角と四角のお面を持って遊んで登場します。
んーどういう事なんだろう。考えてもピンッとこないので、読んでみることにしました。
すると、言葉遊びが続いていきました。「しかくはなあに?しかくはとうふ とうふはしろい。」どんどんと進んでいくと、最後は「青いはなあに?青いはおばけ おばけはぐにゃぐにゃ おばけはぐにゃぐにゃ とんでった」と飛んでいなくなってしましました。
えー!?終わっちゃうの!?もっと連想したいのに!もっと言葉遊びしたいなという気分になりました。そしてこぐまちゃん達が最後に再度登場し「さよならさんかく またきてしかく」と言って手を振っています。
んー何だったんだろう。もう一回読んでみよう。と最初から読みだした私。もしかして、「また遊ぼうね!また言葉遊びしようね!」ってことなのかなとふっと感じました。
連想したり想像する事って楽しい!もっとやって遊ぼうよ!と少し不思議な「さよならさんかく」という言葉で表現しているのかもしれないなと思いました。
あなたはどう思いますか?お子さんにも聞いてみませんか?きっと楽しいお話をしてくれるかもしれませんよ。