だっこっこ
親子のスキンシップにピッタリ!動物の親子の温かいようすを描いた赤ちゃん絵本。
☆特徴
- 動物の親子が11組登場。
- 食べる、寝る、トイレなどの生活の一コマが、動物の親子でつぎつぎ描かれている。
- 優しくて温かみのあるイラスト。いろんな動物を知ることができる。
☆読み聞かせのポイント
- 動物の親子のスキンシップのようすがたくさん描かれています。お子さんを膝にのせて、抱っこしながら読む『抱っこ読み』にピッタリ!
- 動物の親子の真似をして、親子でスキンシップ遊びを楽しみましょう!
- だっこっこ、ぺったんこ、など、子どもが言いやすく、リズミカルな言葉が楽しい!いろんな言葉に触れられます。
☆あらすじ
パンダやコアラ、ラッコの親子などが、抱っこしたり、おんぶしたり。
見つめ合って、ほっこりと笑顔で、あたたかい時間を一緒に過ごしています。
遊びや、日常の親子のようすも描かれていますよ。
最後には、表紙のしろくま親子が…☆
親子でのスキンシップやコミュニケーションをもっと楽しみたくなるようなお話です。
☆書店員の感想
・11組の動物の親子が登場。あたたかい交流は、動物も人間も一緒ですね。
表紙にはしろくまの親子。キリンやペンギン、サル、犬、ネコ…。どの動物たちも、とても愛らしいようすで描かれています。
そして、抱っこ、おんぶ、美味しいものを食べたり、高い高いをして遊んだり、眠ったり…。親子での何気ない日常の交流を切り取ったような、そんなようすが描かれています。
動物の親は、子どもにあたたかい眼差しを向け、笑顔で包み込んでいる…。遊ぶ時も一緒に楽しむし、美味しいものは一緒に味わいたい。眠るときも一緒…。そんなようすが、人間も動物も一緒だな、と思いました。私たちの何気ない日常が、動物の親子たちで可愛らしく描かれていることで、さらにその当たり前のような風景が優しく、美しく感じるように思いました。
そして、この絵本を読む子どもたちも、いろんな動物の親子に出会うことができます。にわとりのように、子どもが大人になることで違う動物の名前になる!ということも知ることができて、新たな発見につながりそうですね。
・『だっこ読み』におすすめ。お互いのぬくもりを感じながら、読んでみましょう。
『だっこっこ』は、膝にお子さんをのせて、抱っこしながら読む『抱っこ読み』におすすめと、絵本の帯に書かれています。本の大きさも、絵本を閉じた状態で、軽くひらいた大人の片手分くらいなので持ちやすく、『抱っこ読み』しやすい大きさに感じました。
大人も子どもも、お互いの温もりを感じながら、最後には一緒にギューッとして、スキンシップが楽しめます。
お話の中に出てくる動物を真似て、寝る真似やおいしいと食べる真似、ペンギンのようにぺったんとくっつきあうのもいいですね。
1歳10か月の娘も、ギューが大好き。お父さんやお母さん、兄にもギューっとくっついて喜んでいます。無性にギュッとしたくなるときがあるようです。こちらから言うと、たまに『いーやーよー』と言われることもありますが。(笑)
絵本の動物たちのようないろんなスキンシップは、大人も癒されること間違いなしですよ。
・リズミカルな言葉が続く!声に出すと、より楽しい☆
この絵本を手に取ったきっかけは、『だっこっこ』という言葉です。
娘が、『抱っこして』というのを言葉にして言えるようになってきたときに発した言葉が『だっこっこ』でした。それ以来、1歳10か月のいまも両手をこちらに出し、『だっこっこ』と言います。それが我が家の『だっこして』の合図になっています。
この絵本のタイトルが目に入ったとき、娘のその仕草と声がすぐに浮かんできました。
『だっこっこ』って、なんだか可愛いですよね。
お話の中でも、『ごっくんこ』や『ぱっくんこ』、『ねんこっこ』など、可愛くって、小さいお子さんも話しやすい言葉がつぎつぎと書かれています。その言葉がリズミカルに続きますので、お子さんと一緒に声に出して読むと楽しさが増すように思いました。
・夜寝る前にゆったりと楽しむのもおすすめです。
動物たちのようすは抱っこや遊びから始まり、美味しく何かを食べたり、おしっこしたり…、そのあとには親子でうとうと、すやすやと眠り始めます。そして、くっついてぎゅー。お布団の中でくっついて、あたたかさで気持ちがだんだん落ち着いてきて、動物の姿とともに眠りに誘われるようにも感じました。
楽しく、そして安心するような絵本です。
- 作品名:だっこっこ
- 著者名:さく 穂高順也 え くわざわゆうこ
- 出版社:岩崎書店