ぽめちゃん
寒い季節にピッタリ!寒い時はぽめちゃんが温めてくれるかも?フカフカな毛の中に入ったらぬっくぬく!くすっと笑える展開と、心がホカホカに温まるラストシーンです★
☆3つのおすすめポイント
- ぽめちゃんは、真っ白でフカフカな毛をした犬です。ぽめちゃんは毛がフカフカだから見た目から温かそう♩そこに風邪をひいたねずみさんがやってきます。「温めてくれない?」ってね。毛の中に入れてもらうねずみを見て、他の生き物たちも次々やってきます。
- 優しいぽめちゃん、次々と入れてあげるんだけど、だんだん体が熱くなってきます・・・。もうこれ以上は・・・と思っているとヒヨコ達がやってきて、ぽめちゃんの毛の中に入っちゃった!!とうとう我慢が出来なくなって・・・。
- 体を振るわせたぽめちゃん。そしたらみんな飛んで行っちゃった。ぽめちゃんは一気に体が寒くなってきました。「僕も誰かに温めてほしいな」と呟くぽめちゃんのことを、遠くで見ていたのは・・・?温めてくれる存在がいるってとても嬉しいですね★ぽめちゃんも「温かくて気持ちいいー!」と喜びます。
☆あらすじ
ぽめちゃんは毛がふかふかのワンちゃんです。
ある日青空の下で「ぐーすーぴー」と昼寝していると、寒そうに震えるねずみがやってきて言いました。『ねぇねぇぽめちゃん、ぼく風邪引いちゃったの。少しだけ温めてくれない?』ちょっとビックリしたけど、ぽめちゃんは「いいですよ」と答えました。
すると、すぽっ!とぽめちゃんの眉間の辺りの毛の中に入って『あったかーい!良い気持ち!』と温まりました。
おや、今度はみみずちゃん。『私も入れて欲しいです』と照れながらぽめちゃんにお願いしました。「いいですよ」とぽめちゃん。みみずちゃんは頭の辺りの毛の中にちょん!と入って温まりました。『ふわふわ いい気持ち~!』
なんだかぽかぽかしてきたぽめちゃん。お顔が少しピンク色になりました。
おやおや、今度は二匹のカエルさんが『僕たちもいーれて』というと、もちろんぽめちゃんは「いいですよ」と答えました。ぱふ。ぱふ。カエルさん達は頭の左右毛の中に一匹ずつ入ってぽめちゃんの耳を布団代わりにして温まりました。
「ちょっと 熱くなってきましたよ」とぽめちゃん。さっきより濃いピンクに顔色が変わっています。
そんな所に今度は沢山のヒヨコさん。『私達もいーれて!ぴよぴよ』とぽめちゃんに頼みますが、「もう満員です。」と断りました。しかしどうしても入りたいヒヨコ達。
全員ぽめちゃんの体の毛の中に入っちゃった!!『もふもふして気持ち~!』
しかし、みんんでいっぱいになったぽめちゃんはもう、厚くて暑くてたまりません。お顔もさっきよりさらに濃いピンク色になり、次第に「ふぅーふぅー」と息も荒くなり、もう真っ赤です!とうとう我慢できなくなって・・・。
体をブルブルブルー!と体を震わせちゃった。毛の中に入っていたねずみくんやカエルさん・みみずちゃんや沢山のヒヨコさんも、一緒にブルブルブルー!!!と飛んで行っちゃった。
ふー。ぽめちゃん、やっと一休み。「みんな飛んで行っちゃっいましたねぇ・・・。」
ところが、しばらくすると今度はぽめちゃん、ちょっぴりさむくなってきて。『ぼくも温めて欲しいですねぇ』と呟き、体を丸めて震えています。
それを、遠くで見ていたのは・・・ぽめちゃんのお母さん!
ふわっと優しくぽめちゃんにかぶさって、最後はぽめちゃんも、ふかふか良い気持ちになりました。
☆際立った特徴
ふかふかの体に長いまつ毛がチャームポイントの、ポメラニアンのぽめちゃんは、敬語を使うちょっぴり不思議な子なんです。風邪を引いたねずみが「少しだけ温めてくれない?」とぽめちゃんに言うと、『いいですよ』と答えました。ねずみはすぽっ!と毛の中に入って温まるのですが、それを見て次々に「私もいれて!」と集まってきます。
いつもは目が閉じているような、穏やかな表情ですが、一瞬だけまん丸に目が開きます!それは、ぽめちゃんの大ピンチの時です!さあ、こんな穏やかなぽめちゃんの身に、どんなピンチが待ち構えているのかな?
表紙と裏表紙の内側のページに、色んなぽめちゃんが描かれています。タッチしたりふせていたり、ブルブルと毛を振るわせていたり、くしゃーっと寝そべっていたり。ぽめちゃんの可愛らしさが爆発しているページです。このページを見たあなたは、きっとぽめちゃんの虜ですよ♩
☆書店員の感想
ぽめちゃんは、真っ白でフカフカな毛をした犬です。ぽめちゃんは毛がフカフカだから見た目から温かそう♩そこに風邪をひいたねずみさんがやってきます。「温めてくれない?」ってね。毛の中に入れてもらって温まるねずみを見て、他の生き物たちも次々やってきます。
私の表紙の第一印象は、「ぽめちゃんは穏やかな表情をしていて、毛はフワフワしていて、なんだか寒い日には温めてくれそうだな。顔をコネコネと触らせてくれそうだな♩」でした。なんて可愛いキャラクターなんでしょう!私は表紙だけですっかりぽめちゃんの大ファンになってしまいました。
さあ、ある青空が広がるある晴れた日、ぽめちゃんがよだれを出して昼寝していますよ。気持ちが良さそうで、つい見とれてしまうようなシーンです。そこに現れたのは、ねずみさんです。風邪をひいているらしく、体をブルブルと振るわせています。温めてくれないかと言われ、ぽめちゃんは毛の中に入れてあげました。ねずみさんは心と体がホカホカになりました。それを見ていたみみずちゃん、カエルさん達も次々に「私も入れて欲しいな」とやってきます。特に体が冷えているという訳でもなさそうですが、ぽめちゃんは快く入れてあげました。きっと温かくて気持ちが良さそうで、うらやましかったのでしょうね。
上手に頭の上下左右に1人ずつ入って温まることが出来ました。あれあれ、かえるさんは、ぽめちゃんのお耳を畳んでお布団かわりにしているようですよ。耳までフカフカな毛のぽめちゃんなのでした。
優しいぽめちゃん、次々と入れてあげるんだけど、だんだん体が熱くなってきます・・・。もうこれ以上は・・・と思っているとヒヨコ達がやってきて、ぽめちゃんの毛の中に入っちゃった!!とうとう我慢が出来なくなって・・・。
1人、また1人と増えていくごとに、だんだんぽめちゃんは熱くなってきました。毛が沢山あるぽめちゃんは、もともと他のみんなよりも体温が高かったのでしょうが、お友達の体温も加わってさらに体温が上がってきたようです。顔が白からピンク、濃いピンクと変化していきました。それでも我慢していたぽめちゃんですが、沢山のヒヨコ達が「私達も入れてよ!」とやってきてしまいました。これは大変!もう頭には入るスペースも無いし、体も熱いし、これ以上はムリです!と思っているぽめちゃんです。でも、ここは、優しく丁重に「もう、満員です」とお断り。
しかし、ヒヨコ達は納得できず、優しいぽめちゃんに甘えて・・・すぽぽぽぽぽぽぽぽぽーと体中に入っちゃいました。『モフモフで気持ちいいー!』とヒヨコ達。他のみんなもぬくぬくと良い気持ち。
しかし、ぽめちゃんの顔は真っ赤になっています。熱くてたまらないぽめちゃんは、だんだん息が荒くなっていきます。「ふうう~ふうう~。」とうとう我慢出来なくなってしまい、
一気に体をブルブルブルーーー!!と振るわせました。ぽめちゃんの体の中にいたみんなもそのまま一気に、わーーーーー!!!と飛んで行っちゃいました。
あらら、限界ギリギリだったんですね。みんなは飛んで行っちゃいましたが、ぽめちゃんの体には風が通り、顔も白く戻っています。熱い空気が一気に飛んで、平熱に戻ったようですね。
みんな飛んで行っちゃったあと、一気に体が寒くなってきました。「僕も誰かに温めてほしいな」と呟くぽめちゃんを、遠くで見ていたのは・・・?温めてくれる存在がいるってとても嬉しいですね★「温かくて気持ちいいー!」
さっきまで熱くて限界だったぽめちゃんでしたが、一気に体温が下がって今度は寒くなってきました。「ちょっぴり寒いな・・・。誰かに温めて欲しいですねぇ」とガタガタと体を震わせています。ちょっぴりというより、だいぶ寒そうに見えます。そんな様子を遠くから見ていたのは、ぽめちゃんのお母さんでした。
一回りも大きいぽめちゃんのお母さんは、寒さで震えているぽめちゃんの体の上から包み込むかのように優しくかぶさりました。ぽめちゃんはニッコリとほほ笑み、温かさと愛情で満たされているようです。温かいお母さんの温もりをいっぱいに感じているぽめちゃんなのでした。
ぽめちゃんは、とても礼儀正しく素敵で優しい子だなと思っていたら、どうやらそれはお母さんからそのように育てられているからなのかな?と感じるラストシーンでした。
誰かを温めて癒してあげられるって、とても素敵ですよね。ぽめちゃんは、きっと今までお母さんに沢山温めてもらってきたのでしょう。だからこそ、誰かを温めてあげられる優しい気持ちを持っているのかなと思いました。
ぽめちゃんが温めてあげていたお友達は、どこかに飛ばしてしまったけど・・・。そこはまだぽめちゃんも子どもだから仕方ないのかな?
クスッと笑える展開から、心が温まるラストシーンまで。そして、ぽめちゃんの日常の色んな様子を描いたページもあり、隅から隅まで楽しめる一冊です。
きっと読んだら、あなたもぽめちゃんの虜になること間違いなし♩笑