まるさんかくしかく

ユーチューブの【ボードブック絵本の選び方】の中で紹介しています

赤ちゃんにピッタリ!形をはめ込んでコップや家などを作ろう!遊んだ後はお片付けまで自然とできちゃう★

☆3つのおすすめポイント

  1. 形をはめ込む、しかけ絵本です。表紙の丸・三角・四角が取り外せて、中のページにそれぞれを、はめ込んでいきます。あかちゃんでも自分で簡単に取ったり外したりできます。
  2. 角が無くて、とても軽い本です。単語を日本語と英語で表記してあるので、保護者が一緒に読んであげることで、言葉の習得にも繋がっていくでしょう。
  3. 最後はお片付けも一緒にできます。【遊んだ後はお片付け】が、自然と身につきます。自分で出来た!の経験を小さなうちから体験できる参加型の絵本です。

☆あらすじ

朝ごはんです。黒クマ君が食事をしようとしています。コップ・りんご・チーズがテーブルに1つずつ。その中に、丸・三角・四角が隠れているよ。どこかなー?

窓を開けたら、お日様が輝いていい天気。外に見えたものは、太陽と家が1件。丸・三角・四角が隠れているよ。2つを組み合わせると出来る物もあるね。どこかなー?

お出かけしよう!今日はパーティだよ。黒クマ君は首にスカーフをして、手には風船とかばん。、丸・三角・四角が隠れているね。さあ、どこかなー?

気球に乗ってお散歩だ!見えてきたのは大きな山。ここにも、丸・三角・四角が隠れているよ。よく見てごらん。どこかなー?

今日はラッキーDay!黒クマ君はプレゼントをもらったよ。嬉しい!と大きく口を開いたお顔。主役の帽子にプレゼントを左手に持って。丸・三角・四角がやっぱり隠れているよ。どこかなー? 一緒に探してみようね★

☆際立った特徴

本書は17cm×17cmの子どもが手にとって遊びやすい大きさです。そしてこのサイズの他の本に比べて軽く感じます。角もない作りなので、小さな子どもでも安心してお膝に置いたりテーブルに置いて遊べます。

見開き5ページ全てに仕掛けがあります。丸・三角・四角の形をはめ込むしかけです。表紙の赤丸・黄色の三角・青い四角が取り出せるようになっています。全ページに、この3つの形をはめ込める場所があり色で囲ってあるからわかりやすいです。「どこかなー?」と主人公の黒くま君がストーリーの中で質問しながら、読んでいるお子さんが自分ではめるように声掛け(誘導)してくれます。

各ページの仕掛けに、その物の名前を日本語と英語の単語で表記しています。保護者が一緒に声を掛けながら読むことで、言葉の習得にも繋がっていくでしょう。

丸・三角・四角が取り外せます。軽くて持ちやすく、角がないから安心です。

☆書店員の感想

丸・三角・四角の形と、各ページの凹み部分の周りに、「ここは丸だよ」と絵本側から呼びかけるように、色で囲んであります。丸なら赤・三角は黄色・四角は青と色も決まっているので、これなら1歳未満の赤ちゃんにも分かりやすいと思います。

小さい頃は場所は分かるけど、形を上手くはめ込めない事もあるかもしれませんが、少し保護者がお手伝いしてあげると良さそうです。だんだん出来るようになっていくと、成長を感じることが出来ますね。

そして、【遊んだ後は片付ける】の保護者が子どもに身につけてほしいスキルが遊びを通して自然と習得できる絵本です。「ここに戻すよ」って教えてあげれば、表紙に形の収納があるので戻せば片付け完了!「丸のお部屋どこだっけー?」と遊び感覚で声をかけてあげても楽しいですね。自分で後片付けまで出来ると、自信もつき、子ども自身もヤッターと喜ぶことでしょう。たっぷり褒めてあげるとさらにやる気もアップしますよ。

生活の中には、色んな形があります。本書の中にも紹介されているコップなどの食器の中にも隠れています。例えばスプーンも丸に細長い四角がくっついた形です。茶碗を上から見ると何の形でしょう?外に出れば、車のタイヤも丸、マンホールも丸、標識は四角も三角も丸もありますね。

色も同じように、私達の周りに溢れています。沢山の色の世界に私達は生きているんだなーと思います。大人になると当たり前で見過ごしていることでも、子どもと一緒に探してみると、きっと「こんな所に三角が!」「この信号はよく見たら緑色だな」など、きっと沢山の発見があるはずです!ぜひ、一緒に探して遊んでくださいね。

●私のアイデア

潜水艦にも飛行機にも見える形ですね。小さな子どもにはどうしてもこの中の四角や三角が見つけにくいのです・・・

本書の表紙の形を取り外して本書を楽しむのですが、外しやすいように大きめにくり抜いてあるような形になっています。外した時に飛行機のようにも見えたり潜水艦のようにも見えて、それはそれで形を楽しむには良いのかもしれません。が、逆に片付け方法が分かりにくいように思います。実際に3歳の娘も片付けようとした時に、特に三角がどうはめて良いのか分からずに苦戦していました。3歳なので、1度説明すれば、はめることが出来たんですが、おそらく小さければ小さい子程、苦戦してしまうかもしれません。

嫌になってポイッ!として無くなったという事になると寂しいので、本人と保護者が良ければ、表紙のくり抜かれた部分に赤で丸や黄色で三角などの印を描いてあげるのも手ではないかと思います。(直接絵本に描くのは勇気がいりますね・・・)同じような色のマスキングテープやシールを活用するのもいいかもしれません。

教えていくうちに習得出来るでしょうから、それまで気長に見守ってもいいし、出来ない所は保護者がやってあげても、もちろん◎です。片付けの面から言うと、本人が嫌にならないよう、分かりやすい事が大切かと私は思います。絵本に何かを貼ったり描くことが、ルールとしては✕だと思う方は、私の意見は聞き流してくださいね。お子さんに合わせて、対応してあげてくださいね。

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。