みーんなあくび!どんなあくび?
眠りを誘う絵本☆あったかいお布団の中で読む、寝る前の1冊にピッタリ!みんなのあくびを見ていたら、自然と読者も眠たくなりますよ!
☆3つのおすすめポイント
- 登場する動物達の口が、めくれる仕掛けになっています。仕掛けを動かすことで大きな口の中を見て楽しむ事も出来るし、何度もあくびをさせてあげることが出来ます。
- 動物達・背景色が、原色ではなく少し暗めな温かな色合い。そして、登場する動物達が次々にあくびをしていくのも加わって、読者も自然と眠気が・・・。寝かしつけの1冊にピッタリ!
- 日本語と英語の原文を併記しています。赤ちゃんの頃から、英語を学び始めた頃にも、お子さんの成長と共に、長く楽しめる絵本です。
☆際立った特徴
今までに世界20か国以上の子ども達に楽しまれている1冊。日本語と英語の原文を併記しています。赤ちゃんの頃から、英語を学び始めた頃にも、長く楽しめる絵本です。
ねこ、へび、あらいぐま、うさぎ、ぶた、わに、カバ、ほっきょくぎつね、カメ、赤ちゃんが登場します。みんなが順番に”あくび”をしています。口の中がめくれる仕掛けになっているので、何度も開け閉めして”あくび”させてあげることも出来るし、大きく開けた口の中を見ることもできます。
だんだんみんなのあくびを見ていると、読者も眠気が・・・。最後に登場する赤ちゃんは、お子さんの名前に置き換えて読んであげても楽しめるように工夫されています。
登場する動物達と一緒に、大きなあくびを楽しんで、安心して穏やかな眠りにつきましょう。

☆あらすじ
黒い子ネコちゃんがいるよ。眠いのかな?
ほらほら、子ネコちゃんが大きな口を開けて、あくびが出たよ。
長い体のヘビさん。へびさんも眠いのかな?
大きな口を開けて、あくびしているね。舌が長くて面白い!
茶色のアライグマ君がいるよ。きっと眠いんだね。
ほらほら、大きな口を開けて、あくびが出たよ。
長いたれ耳のうさぎさん。そっとあくびをしているね。ウサギさんの歯は形が面白い!
ピンク色の子ブタちゃんが、ぶーぶーぶー。眠いのかな?
子ブタちゃん、とっても疲れて眠たいんだね。
大きなお口のワニさん。あくびをしたら、ワニさんの歯が全部見えるね!
ワニさんの歯は、いっぱいあるね!
カバさんはどうかな?3回もあくびをしているよ。きっととっても眠いんだね。
ほっきょくキツネ君。もうそろそろ、眠る時間だよ。ほら、あくびが出たね。
カメ君もゆっくりゆっくり、あくびが出たよ。カメ君は、ねんねの準備ができたんだね。
この子はどうかな?小さな男の子。
ねんねの準備が出来たかな? 大丈夫。出来たね!もう一回あくびをしたら、ねんねしよう。
目を閉じて。みんな一緒に・・・おやすみ☆

☆書店員の感想
登場する動物達の口が、めくれる仕掛けになっています。仕掛けを動かすことで大きな口の中を見て楽しむ事も出来るし、何度もあくびをさせてあげることが出来ます。
見開き1ページに1匹の動物が登場します。それぞれの口がめくれるようになっているのですが、2通りの楽しみ方が出来ます。
開くと、のどぼとけまで見えるほど奥まで、口の中を見ることが出来ます。実は、歯や舌の形が動物によって、それぞれ違っていています。
トゲトゲで鋭いワニの歯ですし、ウサギの歯は上下2本ずつしかありません。
丸みのある舌の動物もいれば、ヘビの舌は長細くて先っぽが2つに分かれています。
動物の口の中ってなかなかじっくり見ることが無いと思うので、本書ならじっくり観察することが出来ます。
このように、口の中を楽しむ事も出来ますし、開け閉めすることで、あくびをしている様子を表現ことも出来ます。
「どんなあくびだろうね?」「どんな声であくびをするのかな?」とお子さんと想像を膨らませる事も出来ます。
動物達・背景色が、原色ではなく少し暗めな落ち着いた温かな色合い。そして、登場する動物達が次々にあくびをしていくのも加わって、読者も自然と眠気が・・・。寝かしつけの1冊にピッタリ!
本書で使われている色に、パーン!とハッキリとした原色がほとんどありません。
どちらかというと、全体的にトーンを抑えた落ち着いた色で描いています。しかし、動物達からも、背景からも、温かさを感じます。登場人物たちはそれぞれあくびをしています。あくびをする姿がとても可愛らしくて、自分に心を開いてくれているような感じがして、「今日も沢山遊んだんだね。」と、撫でてあげたくなります。
最初は、「カバさんんもあくびをしているよ。眠いのかな?」と、読者はその様子を見ているだけなのですが、後半では「もうねんねの時間だよ。カメさんはねんねの準備が出来たみたいだよ。」と読者に語りかけます。
読者の子ども達も、『そうか。もうねんねの時間なんだね・・・。僕も何だか眠たくなってきたな・・・』という気持ちに、自然となります。
この語りかけるような文と、動物達の眠そうなあくびと、落ち着いた色合いを見ているだけで、読者も自然にあくびが出て、登場人物達と一緒に寝ようかな・・・といった気持ちにさせてくれます。
- 作品名:みーんなあくび!どんなあくび?
- 著者名:文・絵 アニータ・ビスタボシュ 翻訳 たけうちとしえ
- 出版社:パイ インターナショナル