しんごう ごうくん はたらくくるま なにかな?
乗り物好きにピッタリ!信号のルールを教えてあげたい時の1冊にオススメです。お出かけ前に確認しましょう!
☆3つのおすすめポイント
- 道路には、毎日色んな車が通ります。ごうくんが赤信号になると、停止線で車が停まるのですが、フロント部分しか見えません。なんの車が停まったのかな?色や音を見て聞いて当てっこ遊びを楽しみましょう!
- 毎日みんなを守ってくれるごうくんに、みんなからのプレゼント。それは、気持ちのこもった美しいお花のプレゼントでした。ごうくんが一番見えやすい場所に植えられ、キレイに咲いた、花壇いっぱいにお花が広がります。
- ごうくんは、交差点で毎日みんなの安全を守っている信号です。本書は「青は進め・赤は止まれ・黄色は要注意」信号のルールを幼い子どもに教えるチャンスです。歩道の渡り方もおさらいしましょう!
☆あらすじ
ぴぴぴ 鳥が飛んできました。「こんにちは、ごうくん!」
ぴかりっ! 「やあ!こんにちは!」と返事をしたのは、信号のごうくんです。
ごうくんは、毎日とっても元気にぴかりっと光っています。
ぴかりっ! 信号が赤になりました。停止線の前で車が止まりました。そして青の信号を見て歩道をネコさんが渡ります。
さて、止まった車は、赤色の車ですよ。何かな 何かな?
ごうくんの青信号で車がぶぶぶーっと交差点を渡りました。そして、ポストで止まって職員さんが郵便を集めます。郵便車だったんですね。『郵便集め、ごくろうさま!』
ぴかりっ!ごうくん、また赤信号です。ごうくんの側で、女性があっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロして、何かを探しています。そこへ、うーうーとサイレンを鳴らしてやってきた車は、何かな?何かな?
ごうくんの青信号でパトロールカーが交差点を渡って女性の元で止まりました。パトロールカーから降りてきたのは、迷子の男の子。あの女性はこの子のお母さんだったんですね。男の子は安心してお母さんに抱きつき、泣いています。『お母さんと会えて良かったね!』
ぴかりっ!ごうくんは黄色です。交差点を渡ろうとした車がきききー!!っと急停車。まだ赤なのに、歩道を渡ろうとしたカエル君。危うくひかれそうでした。『カエル君、飛び出しは危ないよ!』間一髪、急停車した車は何かな?何かな?
ショベルカーを乗せた青いトラックでした道路の真ん中で止まってしまいました。何をするのかな?ごうくんは、黄色信号です。『工事中ですので、注意して下さい!』と呼びかけます。
トラックから降りたショベルカーは、ガガガーザクザクと道路の路肩を工事し始めました。ごうくん、何だかショベルカーの迫力に驚いています。地面も揺れて、ごうくんにも振動が・・・。
ぴかりっ!そして、またごうくんは赤です。バスが停まりました。そして、バスから人々が降りてきました。どこに行くのかな?何をするのかな?
なんと、先ほどショベルカーで土を掘り起こした場所に、バスから降りたみんなが沢山の花を植えてくれました。『色とりどりの花がキレイだな!みんなどうもありがとう!!』とごうくんが喜びます。みんなも、「ごうくん、毎日ありがとう!」とお礼を伝えるのでした。毎日休まず、ぴかり ぴかりと、元気に光って安全に渡れるようにお仕事するごうくん。ごうくんは、とっても車と仲良しなんですよ♩ ぴかり ぶっぶー!!
☆際立った特徴
次に出てくる車をあてっこしながら読むのは、子どもたちの大好きな絵本の楽しみ方です。いろいろな車の登場が楽しいです。そして、それぞれが働く車。どんなお仕事をしている車なのかな?など、さらに親子のコミュニケーションが生まれる絵本です。
※本書の信号の青色は、身近な信号機の青と異なるように見える場合もありますが、警察で交通安全に使用されるパンフレットなどを参考にして制作されているそうです。
参考文献)KUMONがうた・読み聞かせを応援【ミーテ】
●山本省三さん インタビュー 「一対一の読み聞かせは読み手を独占できる幸せな時間」
●市原淳さん インタビュー「絵の力でワクワクさせたい 楽しむことが作品を生み出す力に」
☆書店員の感想
道路には、毎日色んな車が通ります。ごうくんが赤信号になると、停止線で車が停まるのですが、フロント部分しか見えません。なんの車が停まったのかな?色や音を見て聞いて当てっこ遊びを楽しみましょう!
1番目に停まったのは赤くてボックス型の車でした。すすすーぴたっと止まったのは、何でしょう?ちょっと難しめなクイズですね。赤い物と言えば、ポスト。そうです。赤いポストに郵便物を取りに来た、郵便車でした。郵便マークがついていたらすぐに分かるのですが、最初は見えませんでした。郵便車の中って一体どの位の郵便物が入っているのかな?
2番目に登場したのが白いボディに下半分が黒色。「うーうー」と音を鳴らしています。これは、音が大ヒントですね。正解は、パトロールカーでした。初めのページではサイレン部分が描かれていないのですが、音が大ヒントになったと思います。貢をめくると、サイレン部分が車の天井についています。さて、どうして事件時に鳴らす「うーうー」というサイレン音を鳴らしていたのかというと・・・。パトロールカーから出てきたのは、迷子になっていた男の子、サイレンを鳴らしながら、お母さんを探していたのです。ごうくんの信号の下で、無事にお母さんを発見し、男の子と再会できたのでした。一件落着で、パトロールカーのサイレン音も光も消えました。
次に登場したのは、青い車です。今までの車と違い、高さのある車です。きききーと急ブレーキで止まったこの車は何でしょうか?正解はトラックでした。実は荷台に黄色のショベルカーを乗せていたんです。1枚目ではトラックのフロント部分しか描かれていなかったので、まさか後ろにショベルカーを乗せていたなんてと、読者も驚きです。それにしても、ショベルカーを乗せて走るなんて、とっても力持ちのトラックですね。
最後は、沢山の人を乗せてきた車です。トラックと同じくらいの高さがあります。何でしょうか?沢山の人を運ぶと言えば、バスですね。さて、沢山の人が、バスから一気に降りましたよ。何が起こるのでしょうね??
毎日みんなを守ってくれるごうくんに、みんなからのプレゼント。それは、気持ちのこもった美しいお花のプレゼントでした。ごうくんが一番見えやすい場所に植えられ、キレイに咲いた、花壇いっぱいにお花が広がります。
信号があってこそ、私達は安全に道路を渡ることができます。感謝でしかないですね。その感謝をこめて、バスから降りてきた人々が感謝を込めて、ごうくんが気持ちよく仕事できるようにと、花壇に沢山の花を植えます。ごうくんの嬉しい気持ちがとてもよく伝わってきます。なんて素晴らしいプレゼントなんだろうなと思いました。
ごうくんは、交差点で毎日みんなの安全を守っている信号です。本書は「青は進め・赤は止まれ・黄色は要注意」信号のルールを幼い子どもに教えるチャンスです。歩道の渡り方もおさらいしましょう!
車の信号のルールと歩道の信号のルールは、違うことがありますね。まずは、歩道のルールから、しっっかり押さえておきたいですし、実際に信号を見ながら教えると言うよりも、出掛ける前に絵本などで事前に教えておきたいことですね。本書では、信号のごうくんが主人公です。そして歩道のある交差点が舞台です。信号について教えてあげる絶好のチャンスだと思いました。
ぜひ、この車は何かな?とあてっこ遊びで楽しみながら、信号のルールや、渡り方などお話する1冊にして頂きたいと思います。
- 作品名:しんごう ごうくん はたらくくるま なにかな?
- 著者名:作 やまもとしょうぞう 絵 いちはらじゅん
- 出版社:くもん出版