やまのおんがくか わらべうたえほん
秋の読み聞かせにピッタリ!歌いながら読み進めましょう♩しかけをめくると、動物達が楽器を素敵に演奏するよ。
☆読み聞かせのポイント
- 「やまのおんがくか」楽譜付き!歌いながら読み進めるのも楽しい。
- しかけをめくって楽器を演奏させてあげよう!この楽器は何かな?
- 「どんぐり落ちてるね。」「キノコもあるね」と、景色を楽しみながら秋を見つけよう!
☆ここを深読みするとさらに面白い
- 歌いながら読み進めても楽しい♩動物達が演奏している楽器の名前を知っているかな?
- しかけを動かすと、動物達がまるで踊るように音楽を楽しんでいる様子が伝わります。読者も歌に合わせて動かして♩
- 動物達が勢ぞろいしている最初と最後のページを見比べて!どんどん秋が深まる様子が伝わります。秋のお散歩へ出かけたくなりますよ。
☆あらすじと書店員の感想
歌いながら読み進めても楽しい♩動物達が演奏している楽器の名前を知っているかな?
最初に登場したのが、山のこりすさんです。こりすさんはバイオリンを持っています。「上手にバイオリン弾いてみるから、聞いていてね。」と演奏を聞かせてくれます。次は青いことりさん達がフルートを、そしてたぬきさんが太鼓をと、演奏を聞かせてくれます。
さすが、山の音楽家!!気持ちよさそうに良い音を奏でています。
さて、読者の子ども達はどの楽器の名前を知っていましたか?山の音楽家が演奏しているバイオリン・フルート・太鼓を知っていしたか?実は、最後のページに他の動物達がラッパやピアノ、シンバル・チェロを演奏しているシーンも描かれています。
ぜひ、「これはバイオリンだね」「素敵な音が鳴るんだね」などと親子で話を膨らませてみましょう!
そして、わらべ歌「やまのおんがくか」の歌詞の中には、キツネやクマなどの歌詞部分はありません。絵を見ながら、自分だけのオリジナル歌詞を加えて歌うのも面白いかもしれませんね♩
しかけを動かすと、動物達がまるで踊るように音楽を楽しんでいる様子が伝わります。読者も歌に合わせて動かして♩
動物達が演奏しているシーンが、左右にめくるしかけページになっています。とっても気持ちよさそうに演奏しているのですが、ページを動かすとまるでダンスしながら演奏しているように見えてきます。動かせば動かすほど、動物達の心が弾んで、音楽を心から楽しんでいるように見えます。そして、まるで読者も音楽家の一員になった気分になる事でしょう♩
景色を楽しんで♩そして、動物達が勢ぞろいしている最初と最後のページを見比べて!どんどん秋が深まる様子が伝わります。秋のお散歩へ出かけたくなりますよ。
動物達が演奏しているのは”秋”です。黄色・オレンジ・茶色に紅葉する森の中に楽器を持った動物達が集合しています。そして、その他にも秋らしい物(きのこやどんぐりなど)が描かれています。子ども達は発見が大好き!!ぜひ親子で一緒に「ここにどんぐり落ちてるね。」などと秋を探してみましょう。
動物達が全員揃って描かれるのは、最初と最後のページです。実は同じ場所なんですが背景の雰囲気が違います。
歌が終わる頃には、地面の落ち葉が増え、木々の紅葉も濃くなっています。なんだか、動物達が演奏会を楽しめば楽しむほど、秋が深まっていくように見えます。
とっても温かみのある森の中の光景に、散歩やピクニックにでかけてみたくなりました。
森に出かけた時、落ち葉を拾ったりどんぐりやキノコを探しているうちに、どこからかバイオリンやフルートの音が聞こえてくるかもしれません。それはきっと「やまのおんがくか」達の演奏かもしれません。そっと耳を澄ませてみましょう★
うた絵本の楽しさ。歌が大好きな私の楽しみ方。
うた絵本の楽しい所は、”映像と歌が紐づく”ところだと思います。
紐づくというのは、例えば紅葉の季節に山へ出かけて実際に景色を見たり、道でどんぐりを発見した時、自然と「やまのおんがくか」の音楽が頭に中に流れるという事です。『あの時のあの景色と一緒だ!』と思い出すというか・・・。
私は歌が大好きなので、ついつい山を見れば「山はしろがねー♩」と歌いたくなるし、海を見れば「海はひろいな♩」と歌いたくなります。そして本書を読んだ私の頭の中には、秋の山といえば「わたしゃおんがくか♩」と、完全に紐づいてしまいました。
わらべ歌や童謡は、歌詞もメロディーも覚えやすいので、大人から子どもまで一緒に歌えるます。おじいちゃんおばあちゃんも覚えていたり覚えやすかったり、忘れていても思い出しやすいので、家族全員で歌えます。大合唱も出来ますね!!
そんな楽しみ方も、とっても面白いですよ。
- 作品名:やまのおんがくか わらべうたのえほん
- 著者名:訳詩 水田詩仙 構成・絵 鈴木幸枝
- 出版社:ひさかたチャイルド