ぱかっ
絵本デビューに!
ぱかっとなにが登場するでしょう?!明るい色合いや出てくるキャラクターに、大人も子どもも楽しめます。
☆3つのおすすめポイント
- ぱかっ、という発音が楽しい!
- ぱかっと開くたびに、予想外のかわいい展開が。
- イラストも背景もかわいい色合い。赤ちゃんも喜びそうです。
☆あらすじ
表紙から、ぱかっとひらいています。「ぱかっ」と聞くと、何かが開いた、と自然と結びつくように思います。順にページをめくると、なにかがぱかっと開き、そこからなにかが出てきます。
ぱかっとひらいて、どんな楽しいものが出てくるでしょうか。何がでてくるか楽しみにしながら読み進められます。
☆際立った特徴
赤ちゃんから楽しめる、シンプルな繰り返しの内容です。
繰り返しですが、絵はカラフルなパステル調で、ページをめくるごとに新しい『ぱかっ』とした色彩と、イラストを楽しむことができます。
絵本のサイズは小さめで、大人の手より少しだけ大きいくらいの大きさです。
ねんねの時期は、大人がページをめくってあげると手を伸ばしてくれそうです。おすわりができるようになったら、自分でページをめくって楽しめそうなサイズ感です。
ぱかっくるっギフトセット(くっつけられるミニタオルとハンドタオル付き)もあります。(写真下方)
☆書店員の感想
「ぱかっ」と聞くと、なにか開いたな、と大人は容易に想像がつきます。
赤ちゃんはどうでしょう。
赤ちゃんもこの絵本を通して、大人と同じように、「ぱかっ」といえば、なにか開く、という世界を、生まれてきてから初めて知る経験になるかもしれません。
箱や入れ物、物の中に何かが入っている。何が入っているんだろう。知りたい、見たい。中身の想像がつかないときは、余計に好奇心でいっぱいになりますね。
大人になるとそういう楽しみも少しずつ減っていくように思いますが、お子さんといっしょに絵本を通して、なんだろうのワクワク世界に遊びに行くのもいいかもしれません。
ぱかっと開いた先には、なにが出るか楽しみなような、ドキドキするような、先の展開が気になる要素に溢れています。その心理的要素をたっぷり取り入れた、赤ちゃんも楽しめる、ワクワク・かわいい絵本のように思います。
たまごが、ぱかっと開けばなんとなく想像はつきますね。そのあとは、だんだんと予想の上を行く展開です。
なるほど、これが出てくるのか〜。
えっ、これはないだろ〜。
思わず、クスっとしました。
裏表紙には、ぱかっとする前のたまご。表紙には、ぱかっと割られたたまご。表紙と裏表紙を交互に見せても、ぱかっ、を楽しめそうだなと思いました。
どのページもカラフルで、黄色、ピンク、緑、オレンジ…可愛く鮮やか、はっきりとわかりやす色合いです。
赤ちゃんに見せてみたら、手を伸ばしそうだな〜と読みながら思いました。3歳の息子も、出てくる動物の名前を言いながら読み、最後まで楽しんでい読み進めていました。
絵は切り絵で作られたイラストのようで、色合いはパステルカラーが多く、優しい雰囲気でそれぞれの個性に合い、どのキャラクターもいい味を出しているように思いました。
シリーズの絵本『くるっ』と合わせた、ぱかっくるっギフトセットも販売しており、赤ちゃんと遊べるミニタオルつきです。
小さいタオルとハンドタオルをくっつけて、プリントされているひよこをかくして、いないいないばぁで楽しめる作りです。ハンカチとしても普段使えそうですので、お出かけ時など活躍してくれそうです。
- 作品名:ぱかっ
- 著者名:森あさ子
- 出版社:ポプラ社